サイト売買コラム
- 買い手目線
サイト売買前に考えよう!おすすめのアフィリエイト会社とは?
この記事のポイント
サイト売買では収益を引き継げるアフィリエイト会社の事前調査が大切!
2024.08.12
執筆者:和家 智也
アフィリエイト会社には数多くの種類があり、「どこを利用すればいいのだろう」と悩むことも少なくありません。スムーズにサイト売買で引き継ぎを行うためには、事前にどのようなアフィリエイト会社を利用するか目星をつけておくことがおすすめです。
本記事では、主要アフィリエイト会社の特徴や、アフィリエイト会社の選び方について紹介します。
Contents
サイト売買で知っておくべきアフィリエイト登録
サイト売買でアフィリエイトサイトの譲渡を終えた後は、次のような手続きが必要となります。
・新規アフィリエイトサイトへの登録 ・リンクの付け替え |
アフィリエイトサイトを売買した場合であっても、アフィリエイトのアカウントまでは引き継ぐことができません。そのため、新たにアフィリエイト会社へ登録し、既存記事へのリンクなどを付け替える作業が必要です。
サイト購入前に知っておきたいアフィリエイト会社
新たにアフィリエイト会社へ登録する際、どこを利用するか悩むことも少なくありません。ここでは、主要なアフィリエイト会社を7社紹介しましょう。
(1)A8.net
A8.netは2024年7月現在で、およそ350万のサイトに登録されており、Webサイトやブログ、SNSなどで幅広く利用されているアフィリエイト会社です。広告主も2万5,000社を超えているので、サイトのジャンルに合った広告を見つけられるでしょう。
また、アフィリエイトマーケティング協会の「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査」で13年連続1位を獲得していることから、利用者の満足度が高いことも魅力のひとつです。
(2)もしもアフィリエイト
もしもアフィリエイトは、「W報酬制度」で報酬が12%アップすることが大きな特徴です。サイト売買後の報酬拡大を狙いたい人にとっては、嬉しい特典といえます。
また、もしもアフィリエイトは楽天市場やAmazonへのリンクが簡単に作れる「かんたんツール」を備えていることもメリットのひとつです。初心者でも簡単に使えるツールを無料で提供しているので、サイト運営の経験が浅い人でも安心できるでしょう。
(3)バリューコマース
バリューコマースは、日本で最初にアフィリエイトサービスをスタートさせた老舗会社です。楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモールから有名ブランドのネットショップまで幅広く取り扱っており、バリューコマースでしか掲載できない広告も多くあります。
また、バリューコマースでは、自動で広告を選定してくれる「おまかせ広告」という機能があります。サイトのジャンルに合わせて広告を表示してくれるので、「広告を選ぶのが手間」、「どのような広告が効果的か分からない」という人にもおすすめです。
(4)afb(アフィb)
afb(アフィb)は、これまで約115万のサイトが登録しており、累計11億円もの報酬が支払われているたしかな実績があります。
また、afbでは全部で18カテゴリ、121ジャンルの広告を取り扱っていることも大きな魅力です。幅広いジャンルがあることから、自社サイトに適した広告を見つけられるでしょう。
管理画面からは、「この広告・ジャンルを取り扱ってほしい」というリクエストを送ることもできます。
(5)楽天アフィリエイト
楽天アフィリエイトは、楽天市場が運営するアフィリエイトサービスです。
報酬は商品のジャンルによって異なっており、2~4%程度が主であるものの、中には10~15%程度の料率が設定されているものもあります。
また、利用にあたって審査がないため、気軽に利用できるのも嬉しいポイントです。
(6)Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトは、Amazonが運営するアフィリエイトサービスです。サイト内でAmazonの商品を紹介することで、最大10%の報酬を得ることができます。
1件あたりの単価はそれほど高くはないものの、幅広い商品を取り扱っていることや、大手ECモールで安心感が高い点が魅力のひとつです。
また、Amazonは利用者が多いことから、読者が購入するまでのハードルが低いことも大きなメリットといえます。
(7)クローズドASP
アフィリエイト会社には、非公開で募集されるASPもあります。基本的にはスカウトや紹介を通じて利用することが多く、高単価の広告が多いことが特徴です。
たとえば、アクセス数が多いサイトや、検索上位を多く獲得しているサイトは、クローズドASPからスカウトの連絡が入ることがあります。サイト売買でアフィリエイトサイトを譲り受けたら、クローズドASPの獲得を目指して運営を行うこともおすすめです。
アフィリエイト会社の選び方
アフィリエイト会社には多くの選択肢がありますが、利用しやすいところを見つけるためにはいくつかのコツがあります。それぞれくわしく紹介していきましょう。
サイトのジャンルによって決める
アフィリエイト会社は、サイトのジャンルに適したものを選ぶ必要があります。
たとえば、旅行系サイトであればホテル予約や航空券予約、ツアーなど、旅行関連商品が充実している会社を選ぶとよいでしょう。自社サイトと関連性の高いアフィリエイト会社を選ぶことで、効果的に報酬を得られる期待があります。
複数のアフィリエイト会社に登録する
アフィリエイト会社は、複数件を同時に登録することが可能です。複数登録しておくことでさまざまな広告を表示することができ、より収益の機会を広げられるメリットがあります。
また、アフィリエイト会社の条件変更などによって、収益が下がるリスクを分散できる点も大きなポイントです。
サイト出品者に聞く
サイト売買でメディアを引き継ぐ場合は、売り手側に利用しているアフィリエイト会社を聞いておくのもひとつの方法です。これまで利用しているアフィリエイト会社を聞いておけば、およその収益性やメディアとの相性を確認することができます。
複数のアフィリエイト会社を利用している場合は、収益の内訳についても確認しておくとよいでしょう。
まとめ
本記事では、アフィリエイトサイトの運営に欠かせないアフィリエイト会社を紹介してきました。サイト売買でスムーズにメディアを引き継ぐためにも、どのようなアフィリエイト会社を選べばいいか、あらかじめ考えておくようにしましょう。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』