サイト売買コラム

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サイト購入前に何を聞けばいいの?質問リストを紹介

この記事のポイント

サイト購入前に質問リストを作っておくこと!売買専門家の仲介会社にも相談を!

執筆者:和家 智也

サイト売買では、売り手との面談を通じてサイトの運営状況や譲渡の条件についての情報開示を受けます。しかし、いざ面談を迎えると「どのようなことを聞けばいいのか分からない」、「質問が思い浮かばない」と躓いてしまうケースも少なくありません。

本記事では、サイト購入前の面談で聞いておきたいことを質問リスト形式で紹介します。サイトの種類別の質問も紹介しますので、納得してサイト売買を進めるために、ぜひ参考にしてください。

サイト購入の流れとは?

仲介業者を利用してサイト売買を行う場合、一般的に次のような流れで手続きを進めます。

①仲介業者へ依頼・相談
②購入希望に関するヒアリング
③売却案件の紹介
④売り手との面談
⑤デューデリジェンス
⑥譲渡契約の締結
⑦サイトの引継ぎ

より自分のニーズに合うサイトを見つけるためには、売り手との面談で必要な情報提供を受けることが重要です。

売り手と面談をする理由

サイト売買で売り手と買い手で面談を実施するのは、詳細な情報交換を行うためです。情報公開は書面などで行うことも可能ですが、その場合は限られた情報しか提供してもらうことができません。

一方、直接面談を行う場合は、サイトの運営方法や収益に関する詳細、将来の展望など、より詳しい情報を提供してもらうことができます。

また、サイト売買は大きな金銭のやり取りを伴う取引であることから、売り手と買い手が直接面談することで信頼関係を構築することも大きな目的のひとつです。

サイト購入前に聞くべきこととは?

より納得してサイト売買を進めるためには、売り手との面談時に聞いておきたいポイントがあります。ここからは、面談時の心構えや聞いておきたい質問リストを紹介していきましょう。

面談への心構え

サイト売買の面談では、サイト運営に関する詳細な情報公開を受けます。中には、運営に関する重要な情報も含まれるため、「とりあえず面談してみよう」といった気軽な気持ちで面談に臨むことはおすすめできません。

売り手側もリスクを負って自社サイトの情報を公開していますので、購入の意思が少しでもあることを前提に面談へと進むようにしましょう。

ただし、サイト売買は大きな金銭のやり取りを伴う取引ですので、「面談の場で必ず購入を決断しなければならない」、「面談したら必ず購入しなければならない」というわけではありません。

サイト購入前の面談で聞いておきたい質問リスト

サイト売買の面談では、「後から聞きたいことを思いついた」、「質問がなかなか思い浮かばなかった」ということも少なくありません。面談は限られた時間の中で行うため、事前に質問リストを用意しておくと安心です。

売り手との面談をより有益なものにするためには、下記のような質問についてたずねてみるとよいでしょう。

Q.このサイトを立ち上げた理由を教えてください。
Q.サイト運用における注意点を教えてください
Q.サイト運営において、失敗したところがあれば教えてください。
Q.今後の運用においてアドバイスなどあればください。
Q.購入後、このように運用しようと考えているのですがどう思いますか?
Q.発生する作業を具体的に教えてください。

特に、サイトの引継ぎ後の運営や今後の展望については必ず聞いておきたいポイントです。運営に必要な作業や注意点などを細かく聞いておくことで、引継ぎ後の体制をより具体的にイメージできるようになるでしょう。

また、サイトの種類によっては次のようなポイントもぜひ聞いておくことがおすすめです。

【アフィリエイトサイトの場合】
Q.アフィリエイト広告の選定はどのようにしていますか?
Q.外部のライターさんとはどういったやり取りが発生しますか?
Q.外部のライターさんは引継ぎが可能ですか?  

【ECサイトの場合】
Q.商品購入者とトラブルになったことはありますか?
Q.商品を仕入れる基準はどういった観点ですか?
Q.商品の仕入れ先も引き継ぎが可能ですか?

たとえば、アフィリエイトサイトで外部のライターへ外注している場合、どのようなやり取りが発生するかを事前に確認しておくことで、引継ぎ後に確保すべきリソースを把握することができます。

サイト購入前の面談で心掛けること

サイト売買で売り手との面談を行う際は、次のようなポイントを心がけることが大切です。

・自分の意思を明確に伝える
・質問を事前にまとめておく
・相手に失礼のないように臨む

それぞれくわしく紹介していきましょう。

自分の意思を明確に伝える

売り手との面談の際は、こちらのスタンスを明確に伝えておくことが大切です。

サイト売買の売り手側は、面談の場でサイト運営に関する重要な情報を公開してくれます。しかし、買い手側に購入する意思があるのかがハッキリ分からないと、「この人に情報を公開してよいのだろうか」と不安を感じる要因にもなりかねません。

信頼して情報公開をしてもらうためには、「購入を検討中である」、「どれくらいの確度なのか」といった自分のスタンスを明確に伝えるようにしましょう。

質問を事前にまとめておく

売り手との面談の際は、事前に聞きたいことを質問リスト形式でまとめておくことがおすすめです。

「その場で聞きたいことを聞こう」と思っていても、いざその場になると質問が思い浮かばなかったり、知りたい情報をたずねられなかったりすることも少なくありません。

より有益な情報提供を受けるためには、先ほど紹介した質問リストを参考に事前準備を行っておくようにしましょう。

相手に失礼のないように臨む

当然のことではありますが、面談の場では相手に失礼のないように臨むことが大切です。

サイト売買の売り手は、これまで大切に育ててきたサイトの売却を検討しています。そのため、「信頼できる相手に売却したい」という気持ちで買い手との面談に臨んでいます。

いきなり値段交渉をしてきたり、センシティブな質問をぶつけたりするのは、売り手側の信頼を失いかねません。売り手側との面談は、信頼関係を構築する場であることをきちんと認識しておきましょう。

まとめ

サイト売買でより自分のニーズに合ったサイトを購入するためには、売り手との面談時に要点を押さえた質問を行うことが大切です。後から「あれも聞けばよかった」と後悔しないためには、事前に質問リストを作っておくことをおすすめします。

ぜひ本記事で紹介した質問リストを参考に、売り手との面談をより有益な情報交換の場にしましょう。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる