サイト売買コラム
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【事例あり】売買されやすいBtoB・ビジネスサイトとは?相場も解説
この記事のポイント
BtoB・ビジネスサイトはアクセス数より会員数!ビジネスジャンルが鍵!
2024.08.30
執筆者:和家 智也
サイト売買ではさまざまなジャンルのサイトが取引されていますが、BtoB・ビジネスサイトもそのひとつ。企業向けの情報やサービスを提供するBtoB・ビジネスサイトは利益が安定しやすく、サイト運営でも人気の高い分野です。
本記事では、特に売買されやすいBtoB・ビジネスサイトの特徴について解説します。実際の売却事例や取引価格の相場についても紹介しますので、サイト売買に取り組む際の参考にしてください。
Contents
BtoB・ビジネスサイトってなに?
BtoB・ビジネスサイトとは、企業向けの情報やサービスを提供するWebサイトです。具体的には、特定の業界に特化したポータルサイトや、企業向けのサービス内容、導入事例を紹介するサイトなどが挙げられます。
また、BtoB・ビジネスサイトは一般的なWebサイトと異なり、より専門的な知識やデータを提供することも特徴です。
売買されやすいBtoB・ビジネスサイトの特徴
売買されやすいBtoB・ビジネスサイトの特徴として、次のような点が挙げられます。
・収益が安定しやすい ・収益の流れが確立されている ・会員数やPV数が担保されている ・システムが完成している ・スムーズに引き継ぎができる ・将来の展望を描きやすい |
それぞれくわしく解説していきましょう。
収益が安定しやすい
BtoB・ビジネスサイトは、一般的に収益が安定しやすいといわれています。企業向けのサービスではユーザーとの関係性が長期に渡ることから、継続的な取引を見込めるためです。
サイト運営を行う中で、ある程度収益に見通しがつきやすい点は大きなメリットといえます。
ただし、競合が多いジャンルや、ユーザーの需要に変化が起きやすいサイトでは、収益にも増減が起こる点に注意が必要です。
収益の流れが確立されている
一般的に、BtoB・ビジネスサイトでは収益源がいくつかの種類に限定されています。具体的には下記の通りです。
・サブスクリプション
・情報販売
・サービス・製品の購入
たとえば、有料会員制度を用いているBtoB・ビジネスサイトでは、毎月もしくは半年に一度など定期的に料金の徴収が行われます。会員数などによっておよその収益額に見通しがつきやすいため、運営者は計画的にサイト運営に取り組めるメリットがあります。
会員数やPV数が担保されている
企業をユーザーに持つBtoB・ビジネスサイトでは、一定の会員数やPV数が担保されています。
一般的なWebサイトでは、話題性や流行などによってPV数が増減することがあるものの、ビジネスに関する情報には常に一定の需要が期待できる特徴があります。
会員制度のサイトでは、一度会員登録が行われると取引が長期にわたることも少なくありません。
集客に大きな手間をかけなくてよいのも、BtoB・ビジネスサイトの大きな魅力です。
システムが完成している
BtoB・ビジネスサイトの立ち上げで大きなハードルとなるのが、システムの構築についてです。
たとえば、企業向けにサービスを提供するビジネスサイトの場合、企業からの問い合わせや申し込み・支払いフォームなど、さまざまなシステムを構築しなければなりません。
ビジネスサイトの運営経験が浅い場合は外注も選択肢となりますが、その分初期コストも膨らんでしまいます。
その点、サイト売買で既に運営されているビジネスサイトを引き継げば、完成されたシステムをそのまま譲り受けることができます。
試行錯誤を繰り返しながらより快適な形へと整えられているシステムを利用できるのは、なるべくサイト構築の手間を抑えたい運営者にとっても大きな魅力です。
スムーズに引き継ぎができる
ビジネスサイトと聞くと、「引き継ぎがややこしそう」というイメージを持つ人がいるかもしれません。
しかし、BtoB・ビジネスサイトの運営は、マニュアルや手順書が整備されていることが一般的です。誰でも分かりやすく運営できるような体制が整えられており、属人性が低い傾向にあります。
スムーズに引き継ぎ作業が行えるため、売買後すぐに利益が立ち上がることも期待できます。
また、サイトの収益性や顧客データ、取引実績などもしっかりとデータで残されていることが多いため、サイトに関する情報を正確に把握できる点も大きなメリットです。
将来の展望を描きやすい
BtoB・ビジネスサイトでは企業と長期的なパートナーシップを組む傾向にあることから、安定した収益を望める期待があります。また、会員数が増加することで収益拡大につながり、その収益をもとに新たなサービス・製品の開発にも展開できるかもしれません。
ぜひサイトで管理されているこれまでのユーザー数の推移やニーズの変化などを活用し、長期的なビジネスサイトの成長に役立ててみましょう。
BtoB・ビジネスサイトの売却相場
サイト売買を行う際に気になるのが、「どれくらいの価格帯で売買されるのか」という点です。特に、企業を相手としたBtoB・ビジネスサイトであればなおさらです。
BtoB・ビジネスサイトの売却価格は、およそ「月間利益の24~48ヶ月分」が相場の目安だといわれています。
ただし、実際の取引価格は、サイトのジャンルや取り扱うサービス、会員数などによっても異なります。また、買い手側のニーズによっても変わるため、取引価格はまさにケースバイケースだといえるでしょう。
BtoB・ビジネスサイトの売却事例
サイトレードでは、BtoB・ビジネスサイトの売買を多く取り扱っています。ここで、その一例を紹介しましょう。
売却事例①AIを活用して各種補助金の申請サポートをするサイトと事業の売却
各種補助金制度への申請をサポートするサイトおよび事業の売却事例です。
補助金の申請には事業計画書が必要となりますが、本サイトではAIプロンプトを活用しており、専門知識がない人でも事業を引き継ぎやすいことが特徴でした。
広告を使わずに自然流入のみでPV数を維持しており、コストが人件費とサーバー代だけに抑えられている点も買い手にとって大きな魅力となりました。
売却事例②保育職専門の求人サイトの売却(特定地域の求人情報掲載済み・システム完成済み)
保育職専門の有料職業紹介事業として運営されていた求人サイトの売却事例です。
すでにシステムが構築されていることが魅力で、プログラミング次第では別業種での有料職業紹介サイトや求人広告掲載サイトとして活用することも可能となっていました。
また、500件以上の求人数を抱えており、外部サイトなどとの連携によって一定の集客を見込めることから売買成立へと至りました。
売却事例③会員6万人!ビジネスで使用する文書ひな形1,000種類のダウンロードサイトの売却
ビジネスや日常生活で使用する文書ひな形を1,000種類取り扱うダウンロードサイトの売却事例です。
ダウンロードには会員登録が必須となっており、毎月500人~1,000人の会員が増加するなど今後の展望も明るいサイトです。
さらに会員へのメルマガ経由で、HP制作や集客マーケティングの案件を受注した実績もあり、ビジネスの発展が期待できることから売買成立へと至りました。
まとめ
BtoB・ビジネスサイトは安定した収益を得やすいことや、完成されたシステムを引き継げることから、サイト売買での需要が増加している分野です。サイトの活用方法次第では、新たなビジネスへと展開できる期待もあり、さらに収益源を広げられる魅力があります。
サイトレードでは、BtoB・ビジネスサイトの売買を多く取り扱っています。サイト売買をご検討されている方は、どうぞサイトレードまでお問い合わせください。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』