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【買い手側】Instagramアカウントを購入するときのポイントとは?

この記事のポイント

フォロワーが多いアカウントを選べば良いというわけではない!

執筆者: 和家 智也

近年、Instagram(インスタグラム)はビジネスツールのひとつとしても活用されるようになり、企業タイアップなどマネタイズに成功しているアカウントも多くみられます。Instagramアカウントの運営を検討する際、すでに運用に成功しているアカウントを購入するのもひとつの方法です。アカウントを1から立ち上げる場合と比べて、「フォロワーが多く拡散力がある」「すぐに収益化できる」といったメリットがあります。

そこで本記事では、Instagramアカウントを購入するときのポイントについて解説していきます。

Instagramアカウントを購入するときのポイント9選

Instagram(インスタグラム)アカウントの運営を成功させるためには、どのようなアカウントを購入するかが大切です。ここでは、Instagramアカウントを購入する際に気を付けたい9つのポイントを解説していきます。

①購入後にアカウント運用がしっかりとできるか

Instagramアカウントを購入する際は、購入後に同じように運営を行えるかをしっかりと検討しましょう。「これまでと同じ頻度で投稿ができるか」「投稿する画像の雰囲気が変わらないか」「Instagramアカウント運営に対する知見があるか」といったことをよく確認していなければ、「購入したものの運営が上手くいかない」ということにもなりかねません。

投稿頻度が落ちたり、アカウントの雰囲気が変わったりすることは、フォロワー離れの要因になります。事前にしっかりと運営を引き継げる体制を整えておくことを心がけましょう。

②フォロワー数のかさ増しをしていないか

Instagramアカウントを購入する際は、フォロワー数の多さも重要なポイントです。ただし、そのフォロワーが購入されたものでないかという点までしっかりとチェックしましょう。

特に個人間で売買取引を行う場合は、フォロワー数のかさ増しをめぐってトラブルになることがみられます。アカウント購入後に問題を抱えないためにも、必ず事前にフォロワー数についての確認を行うことが大切です。

③一時的にバズったアカウントではないか

Instagramアカウントの中には、一時的にバズったことが要因で注目を浴びているものもあります。たとえば「一件の投稿だけがバズっていて、その他の投稿に対してはエンゲージメントが低い」というアカウントであれば、購入後に運営に苦労する可能性が高いでしょう。

Instagramアカウントを購入する際は、継続してエンゲージメント率が高いアカウントや固定ファンがしっかりとついているアカウントを選ぶことが大切です。

④既存事業と親和性・シナジー効果があるか

Instagramアカウントを購入する際は、既存事業と親和性があるアカウントを選びましょう。たとえば既存事業で健康食品の販売を行っている場合、美容アカウントやフィットネスアカウントなどを購入することでシナジー効果が期待できます。もし、社内の知識・情報で運営できるアカウントであれば、アカウント運営を外注せずに済むメリットもあるでしょう。

フォロワー数が多く人気のアカウントを購入しても、その影響が既存事業に波及せずにInstagram内だけに留まってしまうのはもったいないといえます。よりSNS運営のメリットを活かすためには、親和性の高いアカウントを購入することが大切です。

⑤属人性が高いアカウントではないか

Instagramアカウントを購入する際は、運営に再現性があるかも重要なポイントです。属人性が高いアカウントの場合、購入後の運営引継ぎに苦労する可能性が高いといえます。

たとえば、運営者が顔出しを行っているアカウントでは、運営者自身にファンがついている可能性があるため、運営引継ぎによってフォロワーが減少してしまうリスクがあります。その他にも、投稿素材のデザイン性が極端に高いアカウントなども運営の引継ぎが難しい可能性があるでしょう。

⑥収益が発生しているアカウントは収益元をチェック

すでに収益が発生しているInstagramアカウントを購入する際は、その収益元にもチェックが必要です。最近ではInstagram用のアフィリエイト案件も増えていますが、特定の商品に頼って収益を得ている場合、そのアフィリエイト案件が終了すると収益源がなくなってしまいます。

収益を重視してInstagramアカウントを購入する場合は、「収益源が複数ある」「アフィリエイト案件が複数ある」といったアカウントを選ぶようにしましょう。

⑦フォロワーに対してのエンゲージメントを確認

Instagramアカウントを購入する際は、フォロワー数だけでなくエンゲージメント率も重視すべきポイントです。エンゲージメント率とは、投稿に対して「いいね!」やコメントなどで反応してくれるユーザーの割合を指します。

Instagramアカウントでは、フォロワー数が少なくてもエンゲージメント率が高ければ、固定ファンがしっかりとついている可能性があります。固定ファンの多いアカウントは今後の展望も描きやすいため、ぜひ購入を検討したいアカウントといえるでしょう。

⑧売買取引は信頼できる仲介業者を利用

Instagramアカウントの売買は、個人間やマッチングサイトでも取引可能です。ただし、個人間での取引は「購入資金を振り込んだのに、アカウントの引継ぎが行われない」「事前に聞いていたアカウント情報と異なる」など、トラブルに発展する可能性もあります。

アカウント売買をスムーズに進めるためには、信頼できる仲介業者を利用することがおすすめです。仲介業者では売り手側との交渉や契約書、金銭のやり取りを仲介サポートしてくれるため、不要なトラブルを未然に防げるメリットがあります。

⑨アカウント購入後のマネタイズを検討

Instagramアカウントを購入する際は、購入後のマネタイズプランをしっかりと描いておきましょう。Instagramアカウントのみで収益化をするのは難しいことから、「物販につなげて売り上げを立てる」「自社サイトへの動線を作ってアフィリエイトで収益をあげる」など、具体的な計画を立てることが大切です。

「Instagramアカウントを購入したものの、あまり収益につながらない」ということにならないよう、購入後のプランまでしっかりと見据えておきましょう。

Instagramアカウントを購入したい場合

ここまで、Instagramアカウントを購入する際のポイントについて解説してきました。Instagramアカウントの売買では、これらのポイントを抑えながら購入を検討することが大切です。

サイトレードは、Instagramアカウントの売買案件も取り扱っており、M&Aアドバイザーが仲介サポートして取引ができる仲介会社です。Instagramアカウントの購入を検討している方は、ぜひお気軽にサイトレードまでお問い合わせください。

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まとめ

Instagramは、今やビジネスツールのひとつとして定着しているSNSです。Instagramアカウントを購入する際は、ただフォロワーが多いアカウントを選べば良いというわけではありません。自社の既存事業と親和性が高いアカウントや、エンゲージメント率が高いアカウントなど、複数のポイントを抑えながらアカウントを選定していくことが大切です。

購入後のマネタイズプランをしっかりと立てておくことで、よりアカウントを成長させることができるでしょう。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる