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【2024年版】YouTubeアカウントを購入する際に買い手が抑えておくべき9つのポイント

この記事のポイント

YouTubeアカウントの運営は動画編集技術を備えてから!

執筆者: 和家 智也

YouTubeは、今や私たちの生活に広く浸透している動画共有サービスです。中には、広告収入によって大きな収益を上げるアカウントもあり、新たなビジネスツールとして注目を集めています。

そんなYouTubeのアカウントは、売買の対象となることもあります。ゼロベースからチャンネルを立ち上げて収益化まで成長させるには多大な手間暇がかかることから、既に収益化に成功しているアカウントを購入するのもひとつの方法です。

そこで本記事では、YouTubeアカウントを購入するときのポイントについて解説していきます。

YouTubeアカウントを購入するときのポイント9選

YouTubeアカウントを購入するときは、いくつか気を付けるべきポイントがあります。それぞれ詳しく確認していきましょう。

①アカウント購入後に運営がしっかりとできるか

YouTubeアカウントを購入した後は、自らがチャンネル運営を引き継ぐこととなります。しっかりとアカウントを運営できなければ、投資資金が回収できない可能性もあるでしょう。

購入後にチャンネルの運営体制が構築できるか、運営に対する知見があるかなど、事前にきちんと検証しておくことが大切です。

②チャンネル登録者数のかさ増しがされていないか

YouTubeアカウントを購入する際、チャンネル登録者数は重要なポイントとなります。チャンネル登録者数が多ければ一定の再生回数が確保できるため、買い手にとっては魅力を感じる点です。

しかし、中にはチャンネル登録者数をかさ増ししているアカウントもあるため注意が必要です。たとえば、「チャンネル登録者数は多いのに、動画の再生回数が極端に少ない」という場合には、チャンネル登録者数を購入してかさ増ししている可能性があるでしょう。

YouTubeアカウントを購入する際は、「アクティブな登録者数か」という点を確認することが大切です。

③一時的にバズったチャンネルではないか

YouTubeでは、1つの動画がバズったことによって一時的に注目を集めることがあります。しかし、YouTubeアカウントを購入する際は、そのような一時的にバズったアカウントは避ける方がよいでしょう。1つの動画だけで収益を得ている場合、動画の旬や話題性が過ぎてしまうと思うように収益が得られなくなる可能性があるためです。

特定の動画に収益を依存しているアカウントではなく、しっかりと固定ファンがついており、全体の再生回数が安定しているアカウントを選ぶ方が、安定的に収益が得られる見込みが立つでしょう。

④属人性が高すぎるチャンネルではないか

YouTubeアカウントを購入する際は、属人性が高いチャンネルを避けることも大切です。たとえば運営者が顔出しをしているアカウントは、その運営者自身にファンがついている可能性があるため、運営引継ぎ後にチャンネル登録者が興味を失い、登録者数が減少してしまう要因になります。

その他にも、動画編集技術が高いアカウントや動画内容の専門性が高すぎるアカウントなどは運営引継ぎが難しいといえるでしょう。

⑤収益化ができているアカウントか

YouTubeアカウントを購入する際は、既に収益化が済んでいるアカウントを選ぶことがおすすめです。YouTubeの収益化はさまざまな要件があり、その要件をクリアするだけでも大変な労力がかかります。YouTubeが定めている収益化の要件は、以下の通りです。

利用資格の最小要件

1.すべての YouTube のチャンネル収益化ポリシーを遵守している。
YouTube のチャンネル収益化ポリシーとは、YouTube での収益化を可能にする一連のポリシーです。YouTube パートナーが YouTube で収益を得るには、YouTube パートナー プログラムのポリシーをはじめとする契約により、収益化ポリシーを遵守することが求められます。

2.YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。

3.チャンネルに有効なコミュニティ ガイドラインの違反警告がない。

4.有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。

5.チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。

6.リンクされている AdSense アカウントを持っている。
引用:YouTube「YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格

収益化が済んでいないアカウントを購入した場合、まずはこれらの条件をクリアしなければいけません。既に収益化が済んでいるアカウントであれば、運営引継ぎ後すぐに収益が得られるメリットがあります。

⑥アカウントがBANされる危険性はないか

YouTubeの運営で最も気を付けたい点が、アカウントが「BAN」されてしまうことです。BANとは、規約違反の動画をアップすることでアカウントが停止されることを指します。

たとえば、危険・不適切な動画などを上げているアカウントは、チャンネルをBANされる可能性が高いため購入を避ける方がよいでしょう。また、著名なYouTuberの切り抜き動画を上げているアカウントは、切り抜き元のYouTuberがBANされると自分のアカウントも継続できなくなるリスクがあるため注意が必要です。

⑦購入前にアカウントの運営体制を決めておく

YouTubeアカウントを購入する際は、購入後の運営体制を細かい点まで決めておくことが大切です。既に収益化ができているアカウントを購入しても、引継ぎ後何もせずに収益が発生するわけではありません。

「動画編集は自分で行うのか」「外注する場合の費用はどうするか」「前の運営者と同じペースで動画をアップできるか」など、運営引継ぎ後のことまでしっかりと計画しておきましょう。アカウント運営は手間暇がかかるものですが、その努力が必ず収益に反映されるはずです。安定した収益を得るためには、継続努力を行うことを心得ておきましょう。

⑧競合が多いジャンルではないか

アカウントのジャンルによっては、競合チャンネルが多い場合があります。あまりに競合が多いジャンルでは、購入したチャンネルが埋もれてしまうこともあるでしょう。安定した収益を目指すためには、ジャンルの需要や競合の多さなども事前にチェックすることが大切です。

⑨信頼できる仲介業者を利用する

YouTubeアカウントの売買は、個人間で取引することも可能です。しかし、個人間取引では「購入資金を振り込んだあとに連絡が取れなくなった」「事前に聞いていたアカウントの情報と違う」など、トラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

安全に売買取引を行うためには、信頼できる仲介業者を利用することがおすすめです。仲介業者では、売り手側との交渉や契約書作成のサポート、譲渡代金の決済サポートを行ってくれるため、安心して取引を進められるメリットがあります。

YouTubeアカウントを購入するには

YouTubeアカウントを購入する際は、本記事で紹介した9つのポイントを踏まえながら検討しましょう。

サイトレードでは、YouTubeアカウントの売買案件も取り扱っており、取引にはM&Aアドバイザーが仲介してサポートを行います。YouTubeアカウントの購入を検討している方は、ぜひお気軽にサイトレードへお問い合わせください。

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まとめ

YouTubeは、今や私たちの生活には欠かせない動画共有サービスです。YouTubeアカウントを購入する際は、「引継ぎ後の運営体制はどうするか」「属人性が高いアカウントではないか」など、複数のポイントを抑えて検討しましょう。また、少なくとも動画編集の知識や技術は必要になってきますので、事前に勉強をして備えておきましょう。

あらかじめ運営引継ぎ後の計画をしっかりと立てておくことで、よりアカウントを成長させることができるはずです。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる