サイト売買コラム
- 買い手目線
【買い手側】サイト売買でよくある失敗例12選!サイト購入は仲介業者利用が吉
この記事のポイント
サイト売買の失敗例から事前に対策を!仲介業者なら的確な買収アドバイスが可能!
2022.06.17
執筆者: 和家 智也
サイト売買は、買い手側にとって「すぐに利益を上げられる」「サイト立ち上げの手間がかからない」といったメリットが挙げられる一方で、「想定していたより売上が上がらなかった」「話していた譲渡物がきちんと引き継がれなかった」「サイト移転に手間がかかった」といった失敗も考えられます。
サイト売買を行うのであれば、こうした失敗は未然に防ぎたいものです。そこで本記事では、サイト売買でよくある失敗例を紹介するとともに、サイトレードで行っている対策を解説していきます。
Contents
サイト売買でよくある失敗例12選
サイト売買で大切なのは、あらかじめ失敗の原因と対策を理解しておくことです。ここからは、サイト売買の買い手側にみられる失敗例とその対策について解説していきます。
①運営コストが想定以上に掛かった
サイトの買収後、運営を引き継いだものの想定以上にコストがかさむ場合があります。この主な要因は、「どの工程まで運営コストに含めているか認識のずれがある」という点です。
たとえば、個人が運営しているブログサイトで売り手自身が執筆している場合、執筆にかかる工程をコストに含めていないかもしれません。このケースで、買い手が記事の執筆を外注するとなると、あらかじめ聞いていたコストに差異が生じてしまう原因となります。
サイトレードでは、サイト売買の契約にあたって「売り手側・買い手側・サイトレード」の3者面談を行います。その際に、サイトにかかる直接費用や間接費用を含め運営工程などをヒアリングするため、こうしたコストの認識のずれを是正することが可能です。
②売上やアクセス数が聞いていた話と違った
サイトを引き継いだあと、実際の売上やアクセス数が事前に聞いていたものと大きく乖離していたというケースです。これは、「最高値のアクセス数や売上だけを提示していた」「そもそも虚偽の数字を伝えていた」といった要因が考えられます。
サイトレードでは、月間売上・月間経費・月間利益について、「直近半年または1年間の概算平均値」でヒアリングを行っています。月間PVについても昨年対比の伸び率をヒアリングし、売り手側が「良い時だけの数字を提示する」といったことを防いでいます。
③順位下落によるアクセス数の減少
サイト引継ぎ後に、検索順位が下落してしまいアクセス数が減少したケースです。これは、「アルゴリズムにアップデートがあった」「そもそも上位維持が難しいジャンルだった」といった原因が考えられます。
金融や法律などの専門知識を要するジャンルのサイトは、ドメインパワーが強いサイトが上位表示される傾向にあり、高いクオリティを維持しなければ順位が下落していくといわれています。そのため、上位表示されている短期間で費用回収を行う必要があるのです。
サイトレードでは、売買するサイトのジャンルに応じたアドバイスを行っています。豊富な実績を持つ専門アドバイザーが、これまでの経験で得た知識をもとにアドバイスを行いますので、安心してご相談ください。
④そもそもサイトに問題があった
購入したサイトが著作権侵害をしているコピーコンテンツであったケースです。こうしたサイトではペナルティを受けて検索順位が下がるどころか、サイト運営そのものが難しくなることもみられます。
サイトレードでは、利用規約にて以下のサイトは取引ができない旨を明記しています。
売買取引ができないサイトおよび案件
~中略~
3. 第三者の著作権、商標権等の知的財産権を侵害する内容を含むサイトおよび案件(サイト売却・事業譲渡・株式譲渡)
4. 第三者の財産、プライバシー、肖像権等を侵害する内容を含むサイトおよび案件(サイト売却・事業譲渡・株式譲渡)
引用:サイトレード「ご利用規約」
コピーコンテンツのサイトは、そもそもサイトレードでは取引できない規定にしています。
⑤サイト購入後にアフィリエイト案件の終了・単価の下落
サイト購入後に、アフィリエイトサイト案件が突然終了してしまったり、単価が下がってしまったりすることもあります。原因は、広告主の都合による終了や条件の変更など様々です。中には、売り手側のこれまでの規約違反が原因といったことも考えられるため、サイトの運営状況はよくヒアリングしておく必要があるでしょう。
サイトレードでは、サイト売買にあたって売り手側と直接面談の場が設けられます。その際に、アフィリエイト広告の種類や単価の推移、アカウントの引継ぎについて、しっかりと確認することが可能です。
⑥アドセンスの審査が通らない状況が続く
サイト売買後に、アドセンスの審査が通らずに収益力が低下するケースです。記事数が増えてくると、その内のいずれかのコンテンツが原因でアドセンス審査に通らないことも考えられます。
アドセンスを主な収益源としているサイトであれば、審査が通らなければ大きく収益が減少するため、あらかじめアドセンス審査通過を契約条件に盛り込んでおく方法もあります。ただし、売り手側への負担が大きくなる条件であるため、慎重な交渉が必要となるでしょう。
サイトレードでは、売り手側との交渉の仲介を行っています。契約内容の細かい条件についてもサイトレード側が交渉を行いますので、買い手のお客様自身で売り手側と交渉する手間がかかりません。
⑦商品在庫の質が悪かった
ECサイトの売買では、抱えている在庫込で売買を行うことがあります。しかし、中には「売り物になるような在庫ではなかった」「商品が汚れている、もしくは破損している」といった失敗例もみられます。
在庫も一緒に買収する際は、直接商品を確認することがベストですが、先方への訪問が難しい場合は在庫の状態を写真や動画で確認するといったステップが必要です。
⑧サイト購入後に、売り主が類似サイトを運用していた
サイト売買で最も気を付けたい点が「競業避止義務」についてです。サイト売買の売り主は、一定期間類似サイトや競合になるサイトを運営できないという制限が設けられます。しかし、過去には売主が類似サイトを開設し、買い手とトラブルになったという例もみられました。(※サイトレードでの事例ではありません)
サイトレードでは、こうした競業避止義務が徹底されるよう売り手側にも確認を行っています。契約内容にも必ず記載する項目になりますので、売り手側との交渉の中で条件を決めていきましょう。
⑨代金を振り込んでから、連絡が取れなくなった
サイトの購入代金を振り込んだあとに、売り手側が音信不通になってしまったケースです。サイト売買はマッチングサイトを利用して個人間で直接取引することも可能ですが、代金に関してのトラブルが一番のリスクです。案件によっては高額の取引となることもあるため、仲介サイトや専門業者を通じてサポートを得ながら取引を行う方が安心でしょう。
⑩サイト購入後にサポートが一切受けられない
サイトの引継ぎ後、実際に運営を始めてみると色々と不明点が出てくることがあります。しかし、売り手によっては「引継ぎ後は一切サポートしません」「何度も頻繁に連絡されても困ります」といわれてしまうこともあります。
こうした場合に備えて、契約時にあらかじめ一定のサポート期間を取り決めておくことが大切です。サイトのジャンルに応じて、「購入後〇ヶ月は無償でサポートする」「連絡する内容と方法と頻度はこのくらい」といった条件を契約内容に取り入れましょう。
⑪サイト譲渡・移転に失敗した
サイト売買成立後は、サイトの移転手続きを行う必要があります。サイトによっては、移転手続きに膨大な手間がかかることもあるでしょう。また、「そもそも名義変更・移転できないサイトだった」ということもあり得るかもしれません。
こういったケースでは、最初から専門業者に移転手続きを任せてしまうこともおすすめです。別途費用は掛かりますが、サイトの所有権を自分に移して安心するため、煩雑な手続きをプロに任せるのもひとつの方法でしょう。
⑫アフィリエイトリンクの張替えに時間がかかる
アフィリエイトリンクの種類によっては、サイト引継ぎ時にすべて手作業でリンクを貼りかえる必要がある場合があります。ページ数が多いサイトであれば、張替え作業だけでも膨大な手間と時間がかかってしまうでしょう(最近では一括貼り替えできるツールもあるようです)。
サイト売買では、事前に引継ぎ時の作業量を把握しておくことが大切です。あらかじめ、手作業でリンクの張替えの必要性が判明していれば、その分売却価格を引き下げてもらうといった交渉が可能となります。
サイト売買で失敗しないコツは仲介業者を利用する
サイト売買では、上記で紹介したような失敗例が起こることも事実です。ただし、ここで紹介した失敗例のほとんどは、売り手側との意思疎通が図れていなかったことに起因しています。安心してサイト売買を行うためには、多少手数料がかかってでも、売り手側との交渉を仲介してくれるM&Aアドバイザーや仲介業者を利用することが大切です。
サイトレードでは、これまで2,000件以上のご相談、数百件に及ぶ仲介実績があります。実際にサイトレードをご利用いただいたお客様からは、「アドバイザーに安心感があり、一つ一つ丁寧に確認して進めてくれる」といった声が聞かれました。一方で、以前ご利用されたマッチングサイトについては、「基本的にほったらかしのため、自分で交渉を進める必要があった」「相手の顔が見えないので売買意欲がどのくらいか分からず、契約成立まで進まなかった」とのことです。
また、サイト売買を行う方の中には、「初めてサイトを運営する」という方もいるでしょう。運用経験がない方であれば、「運営に手間がかからないサイト」や「専門知識が必要ないサイト」を選定する必要があります。高い金額で買収したにもかかわらず、「自分では運営できなかった」ということでは、投資費用が回収できないことになりかねません。
サイトレードでは、専門アドバイザーがしっかりと買い手側のお客様の相談に乗りながら売買を進めていきます。「初めてサイト運営を行うので不安」といった方でも、お客様の気持ちに寄り添ったご対応をさせて頂きますので、どうぞ安心してご相談ください。
サイトの買収を検討している方は、ぜひお気軽にサイトレードへご相談ください。
まとめ
サイト売買では、多くのメリットが挙げられる一方で、「思ったよりも利益が上がらない」「話していた譲渡物がきちんと引き継がれなかった」「サイトの引継ぎに手間がかかる」といったリスクがあります。
安心してサイト売買を行うためには、しっかりと売り手側と仲介してくれるM&Aアドバイザーや仲介業者を利用するようにしましょう。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』
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