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eBayアカウントは売買可能?売買メリット・デメリットを解説

この記事のポイント

グローバルに越境ECビジネスを展開したいならeBayアカウントの売買検討を!

執筆者:和家 智也

eBay(イーベイ)は、世界最大級のECプラットフォームです。世界190ヶ国でサービスを展開していることから、新たに出品を考えている人も多いでしょう。しかし、アカウントを1から立ち上げて顧客を獲得するのは、そう簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのがeBayアカウントの売買です。本記事では、eBayアカウントの売買のメリット・デメリットについて解説していきます。

eBay(イーベイ)とは

eBayとは、アメリカに本社を置くグローバルECサービスです。前身となるAuctionWebの立ち上げ以降、世界190ヶ国で利用されているサービスで、現在は10兆円の取引が行われる巨大ECプラットフォームに成長しています。

また、eBayの特徴として、「越境EC」が可能であることが挙げられます。ECビジネスをグローバルに展開する際、問題となるのが輸出入の規制や税制が各国で異なる点です。国内だけでなく、多くの国に販路を広げようとすると、そうした各国の規制にそれぞれ対応する必要があります。

しかし、輸出入の規制や税制は頻繁に改正が行われるため、一企業が全てに対応するのはそう簡単なことではありません。

その点、eBayでは世界190ヶ国にサービスを展開しているため、現地法人から最新の動向や正しい対応策に関する情報を手に入れることが可能です。情報はすぐにセラー(販売業者)へ共有されるため、正しい情報のもと世界各国でECビジネスを展開できるメリットがあります。

eBayアカウントを購入するメリット4選

eBayアカウントを購入することには、次のようなメリットがあります。

・すでに評価が付いている
・出品制限がない
・在庫や運営方法を引き継げる
・リピーターが付いている

それぞれ詳しく解説していきましょう。

(1)既にユーザー評価が付いている

eBayアカウントを購入するメリットとして、既にユーザー評価が付いているアカウントを引き継げることが挙げられます。

ECサイトでショッピングをする際、ユーザーの指標となるのが「他のユーザーによる評価」です。良い評価がついていれば、「安心して買い物ができるお店なんだな」という購買意欲にもつながります。反対に、ユーザー評価が少ない場合は、「商品は気にいっているけど、売買が不安だからやめておこう」という買い控えの原因にもなってしまうのです。

その点、アカウントの売買によって、既にユーザー評価が付いているアカウントを引き継げば、ユーザーからの信頼が蓄積された状態でECビジネスをスタートできます。集客の基盤が整った状態でECビジネスを始められるのは、アカウントの買い手側にとって大きなメリットです。

(2)出品制限がない

eBayアカウントを購入するメリットとして、出品制限がないことも挙げられます。eBayでは新規アカウントで出品する場合、出品できるアイテム数や販売金額に制限が設けられています。

これは、購入者が安心してショッピングを楽しめるようにするための制限ですが、解除するためには取引の実績やユーザー評価を積まなければいけません。限られた商品数の中で、多くのユーザーに購入してもらうためには様々な工夫を施す必要があり、開設当初はまず制限解除に注力することとなります。

また、出品制限はカテゴリーにも設けられています。特定のカテゴリーへ初めて出品する際はアイテム数に制限が設けられており、こちらも取引実績を積むまでは制限が解除されません。

その点、既に運営実績のあるアカウントを購入すれば、出品制限もクリアしているため、すぐに多くのアイテムを出品できます。出品制限の解除に労力を費やす必要もないことから、効率よくECビジネスをスタートすることが可能です。

(3)商品在庫や運営方法を引き継げる

eBayアカウントの売買では、商品在庫も引き継げるケースがあります。アカウントの買い手側は別途仕入れを行う必要がないため、アカウントの購入後すぐに既存の在庫でECビジネスを始められます。さらに仕入れ先を引き継ぐことができれば、取引先を探す手間もかかりません。

また、アカウント売買では、運営方法も引き継ぐことが可能です。ECビジネスの初心者の場合、最初は試行錯誤しながら運営マニュアルを構築していく必要があります。効率のよい運営方法を見つけるまでは、なかなか上手くいかないこともあるでしょう。

しかし、既に運営方法が確立されたアカウントを引き継げば、後はそのマニュアルに沿って運営をするだけです。専門知識も必要ないため、ECビジネスの初心者でも安心してチャレンジできます。

(4)リピーターが付いている

購入するアカウントによっては、多くのリピーターを抱えている場合があります。アカウントの売買では既存顧客も引き継げることから、購入後すぐに一定の収益を上げることも可能です。

もちろんリピーターを維持するためには、運用方法や取扱商品に工夫を凝らす必要がありますが、最初からリピーターが付いているのは大きなメリットです。しっかりとリピーターを維持できれば、アカウントの購入にかかった投資資金をすぐに回収することも難しくありません。

eBayアカウント購入のデメリット4選

eBayアカウントの購入には様々なメリットがありますが、一方で次のようなデメリットもあります。

・悪い評価も引き継いでしまう
・アカウント運営にリソースが割かれる
・アカウントの購入資金が必要
・ペナルティを受けている可能性がある

それぞれ詳しく解説していきましょう。

(1)悪い評価も引き継いでしまう

eBayアカウントの売買でアカウントを引き継ぐと、これまでのユーザー評価も一緒に引き継ぐこととなります。良い評価を引き継げることはメリットになりますが、中には低い評価を受けているアカウントもあります。

過去の評価を取り消すことはできないため、評価内容によってはむしろマイナスからのスタートとなることもあるかもしれません。アカウントは必ずしも優良なものばかりではないため、売買の際はよく精査して購入することが大切です。

(2)アカウント運営にリソースが割かれる

既にリピーターや運営方法が確立されているアカウントであっても、運営には一定のリソースが必要となります。「リピーターが多いから手間をかけなくても大丈夫」と安易に考えていると、思うようにビジネスが軌道に乗らないこともあります。

アカウントを購入する前には、「今のリソースで運営していけるか」ということを十分に検討するようにしましょう。

(3)アカウントの購入資金が必要

eBayアカウントを購入する際は、ある程度まとまった資本が必要となります。優良なアカウントは多くの買い手がつくため、購入金額が高くなることも珍しくありません。

アカウントの購入を検討する際は、相場感をしっかり押さえながら予算を確保しておきましょう。

なお、相場感についてはこの後「eBayアカウントの売買相場」で詳しく説明していますので、そちらも併せて参考にしてください。

(4)ペナルティを受けている可能性がある

eBayアカウントの中には、過去にペナルティを受けているケースもあります。ペナルティについてきちんと申告のないまま運営を引き継ぐと、最悪の場合アカウントの利用停止につながる可能性もあります。

特に、個人間での売買取引では、ペナルティの存在を隠したまま売却する売り手もいるようです。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、売買は信頼できる仲介業者に依頼することがおすすめです。

eBayアカウントの売買相場

eBayアカウントの売買価格の相場は、「月間利益×1~2年」といわれています。例えば平均月間利益が30万円のアカウントの場合、360万円~720万円がおよその相場価格です。

ただし、売買価格は取り扱う商品のジャンルや流行の有無などによっても異なるため、全てのアカウントに当てはまるわけではありません。あくまでおよその目安として捉えておきましょう。

eBayアカウントを売買するときの注意点

eBayアカウントを売買するときには、いくつか注意すべきポイントがあります。安全な取引を行うためにも、あらかじめ注意点を確認しておきましょう。

(1)個人間取引は避ける

eBayアカウントの売買は、個人間でも取引することが可能です。しかし、大きな金額の受け渡しが発生することを考慮すると、直接取引をすることは安全とはいえません。

後々にトラブルへと発展する可能性もあるため、売買取引は信用できる仲介業者を挟むことがおすすめです。仲介業者では売り手との交渉を代行してくれるだけでなく、契約のサポートも行ってくれます。金銭の受け渡しもフォローしてくれるため、「代金を支払ったのに、アカウントを引き継いでくれない」というトラブルに巻き込まれる心配もありません。

取引を安全かつスムーズに進めるためには、仲介業者を利用することを検討しましょう。

(2)アカウントの詳細までしっかりと確認する

eBayアカウントを売買する際は、アカウントの詳細情報までしっかりと確認することが大切です。売上や経費、リピート率などの数字だけでなく、これまでのペナルティの有無、在庫引継ぎの可否なども確認しておきましょう。

アカウントを引き継いだ後に「こんな情報は聞いていなかった」とトラブルになることがないよう、不明点や疑問点は取引前にしっかりと解消しておくことが重要です。

まとめ

eBayアカウントを売買することは、買い手にとって「ユーザーの評価を引き継げる」「出品制限が解除されている」など多くのメリットがあります。既に運営されているアカウントを引き継ぐことで、効率よくECビジネスをスタートすることが可能です。

「グローバルにECビジネスを展開したい」と考えている人は、ぜひeBayアカウントの売買を検討してみましょう。

また、安全に取引を行うためには、信頼できる仲介業者を利用することも大切です。個人間での取引は後々トラブルに発展してしまうこともあるため、第三者のサポートを受けながら売買を行うことがおすすめです。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる