サイト売買コラム

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【買い手目線】サイト売買って儲かるの?儲けるためのポイントを解説

この記事のポイント

サイト売買で儲けるためには良質なサイト選定と運営体制の準備が必須!

執筆者: 和家 智也

サイト売買が活発に行われるようになった近年では、これまでネットビジネスに無縁だった方も「サイト売買は儲かるらしい」といった情報を耳にすることがあるかもしれません。実際のところ、サイト売買で儲けることは可能なのか気になる方も多いでしょう。

今回の記事では、サイト売買で取引されるサイトのジャンルや儲けるためのポイントについて解説していきます。

サイト売買は本当に儲かるの?

サイト売買は儲かる

結論からお伝えすると、サイト売買で儲けることはできます。しかし、それは決して簡単なことではないことを最初にお伝えしておきます。

サイト売買では既に運営されているサイトを購入することになるため、ゼロからサイトの立ち上げを行うよりも手間・コスト・時間が削減できます。しかし、大きな利益を出しているサイトを購入したとしても、契約して引き継ぎをしたら後は自動で利益を得られるというわけではありません。サイトを購入した後も定期的なメンテナンスや更新作業が必要になりますし、アクセス数を維持するために継続的な運営努力が欠かせません。サイトによっては連携しているSNSを使って情報発信が必要になる場合もあるでしょう。

競合サイトに負けないよう更新を

こうした運営にかかる手間を惜しんでいると、あっという間に競合他社のサイトに追い抜かされてしまいます。サイトが更新されていなければアクセス数などの減少につながり、サイトから得られる利益も減少してしまいます。

また、購入したサイトのジャンルによっては、流行の移り変わりでアクセス数に比例して利益が減少していくケースもあります。どれだけこまめにサイトのメンテナンスを行っていても、ユーザーの関心が得られるコンテンツを発信していなければ、想定した利益が得られないことも十分あり得るのです。

このように、サイト売買は利益を継続する努力が必要なことや、購入するサイトに見極めが必要なことから、決して楽に儲けられる取引ではないことが分かるでしょう。サイト売買は安い買い物ではありません。一般的にサイト売買でかかる費用の相場についても確認しておきましょう。

サイト売買にかかる費用の相場

サイト売買を行うにあたって、サイトを買収するための一定の資金が必要になります。サイト売買に必要な資金は、「月間営業利益の1年分~3年分」が一般的な目安です。

たとえば、月20万円の利益を得られるサイトであれば、240~720万円が購入金額の相場となります。ただし、サイトのジャンルやPV数、安定性やトレンドの有無などによって変動することを覚えておきましょう。

サイト購入を検討する前に以下の記事もチェックしておきましょう。

サイト売買で失敗する人の特徴はコチラ

サイト売買で購入できるサイトの種類

サイトの種類

サイト売買では、どのようなビジネスモデルのサイトが購入できるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

①アフィリエイトサイト

アフィリエイトサイトは、サイト売買で最も頻繁に取引されているサイトです。アフィリエイトサイトは、アフィリエイト広告に加えGoogleアドセンス広告などのネットワーク広告収入でも利益を上げているケースが多いです。
そのため、こまめに記事の更新ができれば安定した利益を得ることも可能です。ECサイトのように在庫を管理する必要がないのも、アフィリエイトサイトのメリットといえます。

②ECサイト

ECサイトは、自社で仕入れた商品をWEB上で販売するサイトです。商品の仕入れ、受注発注作業、商品発送、顧客対応業務が発生するため、アフィリエイトサイトに比べて運営に手間がかかるといえます。その分、商品リピート顧客がつけば、大きな利益を生み出すチャンスがあるビジネスモデルでもあります。
最近では在庫を抱えない「無在庫型」のECサイトも増えましたが、それでも運営に多くのECスキルが求められます。

③比較マッチングサイト

比較マッチングサイトは、ユーザーにとって便利な情報サービスを紹介するサイトです。例えば、引っ越し屋さんの一括見積りサイトもこれらに含まれます。
比較マッチングサイトには広告で収益を上げるモデルや、紹介からの成約によって成功報酬を得るモデル、ユーザーに会員登録してもらうことで収益を上げるモデルなど様々な収益源があります。

④その他

サイト売買では上記で紹介したジャンルの他に、スマホアプリ、AmazonやeBayのセラーアカウント、SNSのアカウントなども取引対象になります。
SNSアカウントであれば、ユーザー数やフォロワー数が多いアカウントを引き継いで運営することも可能です。

サイト売買で儲けるためのポイントとは?

サイト売買で儲けるポイント

ここまで、サイト売買では様々なビジネスモデルのサイトが購入できることを解説してきました。サイト売買で儲けるためには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。

① 良質なサイトを購入する

サイト売買では、良質なサイトを選定することが何より大切です。良質なサイトを購入すれば、1~2年で投資回収できる場合もあります。ただし、利益が出ているのに割安、アクセス数やSNSのフォロワー数が多いなど数字だけでなく、売り手がどのような経緯でサイトを立ち上げ育ててきたかを確認することがポイントです。一生懸命に探して見つけた案件にすぐ飛びつくのではなく、多くの視点からサイトを調査して比較しましょう。
また、サイトの売り手側から提示されたデータが正確なものであるかという点にも注意が必要です。提示されたデータを見て、売り上げや利益がどのように生み出されているか分析しましょう。サイト売買仲介会社を利用し、M&Aアドバイザーに相談して適切なアドバイスを求めることがポイントです。

②運用体制を整える

いくら良質なサイトを購入しても、継続して運営していける体制がなければサイトから得られる利益を維持できません。たとえば、記事投稿による情報提供をメインとしているサイトであれば、サイト売買後もこまめにサイトを更新する必要があります。ECサイトでも新商品の開発や取引先の拡大、集客やリピーター獲得などの営業努力が求められます。
そのため、サイトを購入した後の運営工程にどれだけリソースを割けるかについて、あらかじめ検討しておくことが大切です。必要であれば専門知識を持つ人に運営の代行を依頼するなど、サイト運営を外注することも視野に入れると良いでしょう。

③購入したサイトを高値で売却する

購入したサイトを運営して育て、ゆくゆくは高値で売却することも可能です。サイト売買後に運営サイトを成長させることができれば、サイトの価値も比例して高まります。そうすれば、購入した時より高値で売却することができるようになります。最近では、サイト売買を繰り返して売却益を得て、さらに大きなサイトを売買するという例も出てきました。

④売り手からフォローを受けられるか

サイト売買が完了した後、実際にサイトを運営してみて初めて問題点や疑問点に気付く場合があります。そういった事態のために、サイトの売り手側からフォローを受けられるようにしておきましょう。もしも売り手側からフォローを受けられなければ、サイト運営が上手く進まずに想定した利益を得られない可能性もあります。
売り手側から受けられるフォローの範囲や期間については、サイト売買を行う際の譲渡契約書で明確に取り決めておくことが必要です。

まとめ

今回は、サイト売買で儲けるためのポイントを買い手目線で解説してきました。実際にサイト売買で儲けることは可能です。しかし、利益を上げているサイトをただ購入するだけで儲けられるわけではありませんし、投資回収ができるわけでもありません。
サイト売買で儲けるためには良質なサイトを選定することや、サイト運営体制を整えしっかりとリソースを割くことが必須です。サイト売買で儲けるのは決して簡単なことではありませんが、記事内で紹介したポイントを抑えてサイト売買を行えば、サイト運営で継続的な利益を得られる可能性も上がるでしょう。

また、サイト売買で儲けるためのポイントで紹介したポイントは、サイトレードのM&Aアドバイザーであれば助言することができます。安心して取引を行うことができるようサポートしておりますのでお気軽にご相談ください。

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執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる