サイト売買コラム
- 売り手目線
個人で売れるメディアを作る方法とは?オウンドメディアの始め方
この記事のポイント
個人でメディアを運営して売却することも可能!売却は仲介会社に相談を!
2024.05.15
執筆者:和家 智也
近年活発化しているサイト売買では、オウンドメディアも多く取引されています。オウンドメディアと聞くと企業が運営するものをイメージするかもしれませんが、個人が運営するWebサイトやブログもオウンドメディアの一種です。
本記事では、個人でも売れるメディアを作る方法について解説します。
Contents
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。まずは、言葉の定義を確認していきましょう。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が運営するメディアです。一般的にはブログやWebサイトを指しますが、広義では広報誌やパンフレットなどを含む場合もあります。
オウンドメディアには、企業の自社サービス・製品を紹介する広報の役割を持つものもあれば、コラム記事を掲載するもの、業界用語を解説するものなどさまざまな種類があります。
個人が運用するオウンドメディア
オウンドメディアは企業が運営するものを指すことが多いものの、個人で運営することも可能です。個人が運営するオウンドメディアにもWebマガジンやブログ、情報サイトなどさまざまな種類があります。
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個人によるオウンドメディアの始め方
個人がオウンドメディアを始める場合、いくつかのステップに沿って手続きを行う必要があります。ひとつずつ確認していきましょう。
ジャンルを決める
まずは、運営するサイトのジャンルを決めることが第一歩です。個人が運営するサイトには、ブログや情報サイト、ECサイトなどさまざまなジャンルがあります。
メディアの運営は長期間かけて取り組んでいくものであるため、自分が興味を持てるジャンルや、知見があるジャンルを選ぶようにしましょう。
ターゲットを決める
次に、サイトに足を運んでもらうターゲットを設定します。
サイトのアクセス数を伸ばすためには、「どんな人に情報を届けたいか」といったことを明確にしておく必要があります。何となくサイト運営をスタートするのではなく、ターゲットとなる年齢層や職業などを具体的に設定しましょう。
ドメインやサーバー、ワードプレスを導入する
サイトの方向性が決まったら、サイト運営に必要なドメインやサーバー、ワードプレスの契約手続きを行います。ドメインやサーバーは利用先によって費用が異なるため、あらかじめ予算を決めたうえで利用するものを選ぶとよいでしょう。
コンテンツを作成する
サイトの環境が整ったら、いよいよコンテンツの作成を行います。当初決めたターゲット層を念頭に置き、ターゲット層に響きやすいコンテンツ作りを心がけましょう。
また予算によっては、コンテンツの制作を外注することも可能です。
コンテンツを公開する
コンテンツの制作が完了したら、サイト上で公開を行います。公開後はアクセス数の推移をチェックし、どのようなコンテンツにPV数が集まっているか確認することが大切です。
「思ったよりもアクセスが伸びない」というコンテンツについては、手入れを行いながらトライ&エラーを繰り返してみましょう。
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個人でオウンドメディアを作るメリット
個人でオウンドメディアを作ることには、多くのメリットがあります。ひとつずつ紹介していきましょう。
メリット①副業になる
オウンドメディアの運営は広告収入や売上につながります。サイトが軌道に乗れば安定的な収入源を築くこともできるため、副業を検討している人にもおすすめです。
メリット②広告費や人件費を抑えられる
個人によるオウンドメディアは、基本的に維持管理費のみで運営ができるため、人件費を抑えられるメリットがあります。オウンドメディアが広告代わりになることから、広告費の削減効果も期待できます。
メリット③自分の時間で運用することができる
個人のオウンドメディアは、自分のライフスタイルに合わせて運営することができます。仕事終わりや土日など、時間を捻出しやすい時間帯を選んでサイト運営に取り組みましょう。
メリット④ブランディングできる
個人事業主やフリーランスの方は、オウンドメディアを持つことで自分の仕事をブランディングできるメリットがあります。そこから集客につながる可能性もあるため、名刺代わりのような役割を果たしてくれるともいえるでしょう。
メリット⑤売却できる可能性がある
オウンドメディアの種類によっては、将来的に売却することも可能です。サイトの売却でまとまった資金が得られれば、その資金を元手に新たなビジネスに着手する選択肢も広がります。
個人でオウンドメディアを作るデメリット
個人でオウンドメディアを作ることには多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。ひとつずつ確認していきましょう。
デメリット①結果が出るまで時間がかかる
メディアの運営は、すぐに成果が出るものではありません。安定したアクセス数を稼ぐようになるまで一定の時間がかかるため、気長に取り組むことが大切です。
デメリット②長期的な運用が必要になる
メディア運営は長い時間をかけて取り組むものであるため、それに向けたリソースや費用を確保しておく必要があります。特に、サーバーやドメインにかかる必要は継続的に発生するコストですので、あらかじめどれくらいのコストが必要になるかきちんと確認しておきましょう。
デメリット③他メディアとの差別化を図る戦略が必要
安定したアクセス数を得るためには、他のメディアとの差別化を図ることが大切です。競合するサイトをよく研究し、独自のコンテンツを制作できるよう戦略を練りましょう。
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売れる個人メディアとは
サイト売買で購入される個人メディアには、いくつかの共通した特徴があります。それぞれ紹介していきましょう。
SEOで上位表示できている
SEOで上位表示されているメディアは安定したアクセス数を得やすいことから、サイト売買でも多くの買い手がつきます。より高くメディアを売却するためには、複数のコンテンツで上位表示できるようにSEO対策を施すことが大切です。
収益が発生している
すでに広告収入などで収益化に成功しているサイトも売れやすい傾向にあります。買い手にとっては収益化までのステップを省略できるため、毎月の収益額によっては高値で売買されることも珍しくありません。
属人性がない
サイト売買では属人性がないことも重要です。属人性がないメディアは、運営の再現性が高く、サイトの運営者が変わっても収益に影響が出にくいメリットがあります。
PV数が一定以上ある
オウンドメディアではPV数も大切なポイントです。PV数が安定しているサイトは固定ファンがついている可能性が高く、広告収入やアフィリエイト収入を得やすい傾向にあります。
売却後もスムーズに運営できる
買い手は、「引き継ぎ後にスムーズに運営できるか」という点を特に心配しています。たとえば、運営マニュアルが設置されていたり、一定期間サポートを受けられたりするなど、安心して運営を引き継げるサイトは売却されやすい傾向にあります。
個人メディアを売る方法と流れ
最後に、個人が運営するメディアを売却する方法とその流れを紹介します。
個人メディアを売る方法
個人が運営するメディアを売却する方法として、主に下記の3つが挙げられます。
・サイト売買仲介業者を利用する ・マッチングサイトを利用する ・個人間で売買を行う |
安心して取引を進めるためには、サイト売買の仲介業者を利用することがおすすめです。仲介業者では売り手と買い手の交渉を仲介してくれるだけでなく、手続きや契約書の作成のサポートも受けることができます。
サイト売買は金銭の授受も発生する取引ですので、個人間の取引ではなく、安心して手続きを行える仲介業者を利用するようにしましょう。
個人メディアを売る流れ
個人のオウンドメディアの売却は、一般的に次のような流れで手続きを行います。
1.サイト売買仲介業者へ相談・依頼 2.売却の要望を伝える 3.買い手と面談する 4.譲渡契約書を締結する 5.サイトの運営を引き継ぐ |
運営の引き継ぎは、あらかじめ買い手と取り決めたスケジュールにしたがって進められます。
まとめ
オウンドメディアは法人だけでなく個人で運営することも可能です。ジャンルや形態によっては将来的にサイト売買で売却することもできるため、売却を見据えてサイトの運営を行うのもよいでしょう。
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執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』
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