サイト売買コラム

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サイト売買で人気のアフィリエイト!アフィリサイトを高く売るコツも紹介

この記事のポイント

情報特化型のアフィリエイトが人気あり!運用ジャンル選びが何より大切!

執筆者: 和家 智也

近年、個人間や企業間で活発に行われているサイト売買。その中でも特に売買人気が高いのがアフィリエイトサイトです。この記事では、アフィリエイトサイトが売買されやすい理由や、ニーズの高いジャンル、売買の相場金額などについて解説していきます。

アフィリエイトサイトが売買されやすい理由

アフィリエイトサイトが売買されやすい理由

活発に行われているサイト売買の中で、特にアフィリエイトサイトの売買に注目が集まっているのにはどのような理由があるのでしょうか。まずはアフィリエイトサイトが売買されやすい理由について、買い手・売り手それぞれの立場から見ていきましょう。

アフィリエイトサイトを買う理由

アフィリエイトサイトを買いたい人には3つの理由が挙げられます。

①すでに軌道に乗っている

サイト売買の対象となるのは既に運用されている既存のサイトです。サイトの立ち上げには企画や準備、運営体制の構築など、軌道に乗るまでに大変な手間暇がかかります。もちろんコストについても軽視できません。しかし、既に運用されているアフィリエイトサイトであれば、そのような時間・労力・コストを削減できるため、買い手にとっては大きなメリットがあるのです。

②アクセス数や収益が見通せる

サイト売買の際には、アクセス数や収益・経費などの情報について、売り手から事前に提示してもらいます。もちろん今後も同じような水準が維持できる保証はありませんが、ゼロからアフィリエイトサイトを立ち上げるよりも、アクセス数や収益が見通せます。サイト購入後すぐに収益を得られるのが何より魅力です。

③ 既存事業とのシナジー

購入するサイトのジャンルを適切に選ぶことで、既に運用している自分のサイトやサービスと連携できるメリットがあります。たとえば、自社商品としてコスメやサプリメントを取り扱っている場合、美容・ダイエットに関するアフィリエイトサイトを購入することで相乗効果・シナジーが発生するのです。
したがって、買い手はこれまで収益が低調だった事業でも、サイト売買によって新たなビジネスチャンスを得られるメリットがあるといえます。

アフィリエイトサイトを売る理由

次にアフィリエイトサイトを売りたい人の理由について見ていきましょう。

①本業に集中するため売却

アフィリエイトサイトに関わらず、いくつかの事業を展開しているとすべての事業に人手やコストを割けなくなることがあります。柱にしたい事業やサイトが他にある場合、主力ではないサイトの売却を検討する人もいるでしょう。通常であればサイト閉鎖となるところですが、買い手が見つかればサイトの利用者・ユーザーに迷惑をかけず、新たな運営者にバトンタッチすることができます。

②まとまった資金が手に入る

アフィリエイトサイトを運用して、毎月の報酬が手に入るのは魅力的です。しかし、既存のメイン事業で大きな投資資金が必要になったり、新たな事業を行うための事業資金が必要になったりすることもあります。その場合、銀行借入に頼ることもできますが、借り入れが難しい場合に、サイトを売却すればまとまった自己資金を手にすることができます。

③運用を行ってくれる人が辞めた

これまでアフィリエイトサイトの運用を担当者に任せていた場合、その担当者が退職などの理由で辞めてしまうとサイト運用の維持が難しくなります。新たに後任の採用をし、一から育てていくのは時間も労力もかかり大変です。後任が見つからなかった場合に、サイト売却を検討するという理由もよくあります。

高く売れるアフィリエイトサイトのジャンル4選

高く売れるアフィリエイトサイトのジャンル

多くの買い手ニーズがあるアフィリエイトサイトですが、どのようなジャンルでも買い手がつくわけではありません。ここからは、高く売れやすいアフィリエイトサイトのジャンルについて紹介していきます。

①美容・化粧品ジャンル

ライバルが多いジャンルではありますが、やはり市場が大きいというのが魅力です。運用努力次第でアクセスが期待できる「美容・化粧品」ジャンルのアフィリエイトは高く売れる傾向にあります。
使ってみた系や比較レビュー系など様々な企画からコンテンツを作成できることも、買い手からするとメリットの1つになります。

②不動産ジャンル

美容・化粧品のジャンルと同様に、市場が大きい分、ライバルサイトが多く上位表示が難しいジャンルです。しかし、アフィリエイトの中でも高単価の案件が多い為、アクセス数を集められるコンテンツがあれば非常に高単価でサイト売買が可能なジャンルになります。
賃貸や売買だけでなく、不動産投資目的や富裕層をターゲットにした不動産関連サイトも非常に人気があります。

③求人・人材・転職ジャンル

こちらも不動産ジャンルと同様に、求人・人材系のジャンルもアフィリエイトでは高単価の案件も多く高単価でサイト売買されやすいサイトです。
看護師や介護職員、システムエンジニアやプログラマー、理学療法士や作業療法士など、特定の職種に特化した転職アフィリエイトサイトなども、非常に需要があるジャンルになります。

④プログラミングスクール

小学校の教育科目からIT人材育成まで、プログラミングスクールの紹介や比較情報をまとめたアフィリエイトサイトも高単価で売買されるジャンルです。不動産や求人に比べるとまだ大きな市場ではありませんが、今後急激な成長が期待できる市場です。市場の成長を先取りしてアフィリエイトサイトを作り、市場の成長に乗っていくという方法もあります。

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売買されにくいアフィリエイトサイトとは?

売買されにくいアフィリエイトサイトとは?

アフィリエイトサイトで売買されにくいジャンルとして、YMYL(Your Money or Your Life)が挙げられます。YMYLとは、金融や健康、医療など人々の生活に直結するジャンルのことです。GoogleはこのYMYLジャンルのサイトには厳しい審査基準を設けており、信憑性が低いサイトについては上位表示が難しい状況となっています。
そのため、YMYLジャンルでは金融機関などの大手企業や政府系サイトが上位を占めており、個人サイトや中小のメディア運営企業のサイトでは上位を狙うことが難しいことが理由です。

しかし、単なるオーガニックからのアクセス数だけではなく、複数の流入チャネルを持っているサイト、ニュースアプリへコンテンツを提供・配信しているパワーメディアは例外になります。

アフィリエイトサイトの相場は?

アフィリエイトサイトの売買価格は、数十万円から高いものでは数千万円と様々です。そのため、ジャンル別などの相場価格が存在しているわけではありません。
一般的なアフィリエイトサイトの売買価格の目安としては、「直近半年の平均月間利益×18~24ヶ月=売買金額」で計算できます。ただしサイトレードではサイトの収益性だけでなく、コンテンツの充実度やアクセス数、取扱商品、検索順位、サイトデザインなどの要因も加味しながら総合的にサイトを評価しています。

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アフィリエイトサイトを高く売るための4つの方法

アフィリエイトサイトを売却する際、なるべく高値で売却するためにはいくつかのポイントがあります。ここからは、そのポイントについて解説していきます。

①独自ドメインで運用する

アフィリエイトサイトに限らずサイト売買では、独自ドメインのサイトが好まれる傾向にあります。そもそも無料ブログサービスや無料HPなどのサブドメインサイトはサイト売買が行えないこともあります。コンテンツのみの売却も可能ではありますが、サイト売買を検討しているのであれば独自ドメインでサイト運営することがおすすめです。

②定期的に更新されている

自分のサイトに掲載している情報は定期的に更新する必要があります。情報が古いままのサイトは買い手が購入した後にコンテンツのメンテナンスをする手間が発生するため避けられます。また、更新性が低いサイトは検索エンジンの検索順位に影響があります。サイト構築をしたらといって放置してしまうのではなく、常に新しい情報へ更新し、継続的に手入れを行うことが大切です。

③特化型のサイト

サイト売買では、多くの情報を詰め込んだ雑然としたサイトよりも、特定の分野に専門特化したアフィリエイトサイトは高値がつく傾向にあります。専門特化したジャンルのサイトであれば、何より検索エンジンGoogleからの評価が高くなる傾向があります。また、サイト名に特徴を持たせてブランド力も強化しやすく、競合サイトよりも優位性を保つことが可能であるためです。

④運用が簡易化されている

サイト売買で買い手が気にしていることの1つとして、「購入後のサイト運営が容易であるか」という点が挙げられます。せっかく購入したサイトでも運営に手間暇がかかってしまっては、コストを回収できる見込みが立ちません。そのため、アフィリエイトサイトの運用手順が簡略化されているサイト、業務フローが自動化されているサイトは高値がつきやすい傾向にあります。また、属人性が強すぎると避けられます。買い手が購入後に運営しやすい仕組みを整えましょう。

まとめ

アフィリエイトサイトは立ち上げからユーザー獲得まで時間・労力・コストがかかります。既に収益が生まれており、リピートユーザーが定着している既存のサイトは高値で売買される傾向にあります。買い手にとってもサイト立ち上げのコストが削減できるため、大きなメリットがあるからです。
今回紹介したようなポイントを押さえておくことで、より高値でサイトを売却できるようになるでしょう。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる