サイト売買コラム
- 売り手目線
【売却事例あり】売買されやすいまとめサイトの特徴とは?
この記事のポイント
まとめサイトもサイト売買されている人気ジャンル!
2024.05.24
執筆者:和家 智也
手軽に情報収集ができることが魅力のまとめサイト。スポーツや経済、エンタメなどさまざまなジャンルで多くのまとめサイトが運営されています。
最近では、サイト売買でまとめサイトが取引されるケースも増えており、中には高値で売却されるケースも少なくありません。本記事では、売却されやすいまとめサイトの特徴や売却相場について解説します。
実際に売買が成立した事例も紹介しますので、サイト売買を検討する際の参考にしてみてください。
Contents
まとめサイトってなに?
まとめサイトとは、1つのテーマに絞って情報を集めているWebサイトです。
たとえば、「◯◯市でおすすめのランチが知りたい」というとき、SNSで口コミを調べる方法もありますが、多くの情報量の中から行きたいお店を探すのは手間も時間もかかってしまいます。
その点、まとめサイトでは「◯◯市のおすすめランチ10選」といった形で情報がまとめられており、ユーザーが手軽に知りたい情報にアクセスできる利便性があります。
まとめサイトにはスポーツや経済、政治、エンタメ、グルメなどさまざまなジャンルがあり、「キュレーションサイト」と呼ばれることもあります。
売買されやすいまとめサイトの特徴
近年、サイト売買で活発に取引されているまとめサイトですが、売買されやすいサイトにはいくつかの特徴があります。ひとつずつ紹介していきましょう。
アクセスが一定数ある
まとめサイトはアフィリエイトや広告によって収入を得ることが多いため、アクセス数は買い手が重要視するポイントです。
多くのまとめサイトがある現在、1からサイトを立ち上げて安定したアクセス数を得るためには、相応の手間暇がかかります。
その点、すでに安定したアクセス数を購入すれば収益にもつながりやすいことから、高値がつくことも珍しくありません。
サイトからの収益がある
すでに収益が発生しているまとめサイトも買い手から高く評価されるポイントです。
もし1からサイトを立ち上げる場合、収益化に成功するまで早くても半年はかかるといわれています。その間は経費が回収できないため、赤字を出し続けることとなってしまいます。
しかし、すでに報酬を得ているまとめサイトを購入すれば、すぐに収益を得ながらサイト運営をすることが可能です。収益額によっては、購入にかかったコストを早期に回収できる期待もあるでしょう。
個人の属人性がない
サイト売買では、個人の属人性の有無についても重視されます。
どれだけ安定したアクセス数や収益を生んでいるまとめサイトであっても、「運営者が顔出ししている」「個人のキャラクターが強い」「サイト運営に高い専門性が必要」といったサイトは敬遠される傾向にあります。サイトを引き継いだ後に、利用者が離れたり、同程度のクオリティを保つことが難しいためです。
その点、「運営がマニュアル化されている」、「誰でもコンテンツを作りやすい」など属人性が低いサイトは、運営の再現性が高く、買い手から評価されやすいといえます。
外注ライターの引き継ぎができる
外部のライターに記事制作を依頼している場合は、外注先も含めて引き継ぎができるかが重要なポイントです。現在の外注先も一緒に引き継ぎができる場合は、コンテンツのクオリティを保ちやすく、買い手からも評価されやすい傾向にあります。
また、買い手はコンテンツの制作を外部へ依頼できることで、サイト運営にかかるリソースを削減できるのも大きなメリットです。
企画や構成のストックがある
サイト売買では、すでに制作されたコンテンツだけでなく、ストックしている企画や構成の有無についても確認されることがあります。
買い手側としては、「サイトを購入したものの、PVを集められそうな企画が思いつかない」という事態は避けたいものです。そこで、企画や構成のストックを持っているサイトは、引き継ぎ後のネタ切れに悩むことがないため、買い手にとっては魅力的なポイントといえます。
まだ制作には至っていないものの、企画や構成を保有している場合は、それも含めて売却することを検討してみるとよいでしょう。
サイトの将来性がある
サイト売買では、今後の将来性も重要なポイントです。
たとえば、現時点で多くのPV数を集めているまとめサイトであっても、それが一過性の流行や話題によるものであれば、今後も同程度のPV数を維持していくことは難しいでしょう。
一方、今後も成長が期待できるサイトは、現在多くの収益を得ていなくても、将来性を高く評価されることがあります。
そのため「あまりPV数がないから売れないだろう」と判断してしまうのは、時期尚早といえます。サイトの今後の展望を上手くアピールできたら、高値で売却できる可能性も十分あるでしょう。
まとめサイトの売却相場
まとめサイトの売却相場は、一般的に「サイトの月間営業利益の1~3年分」とされています。
仮に月間営業利益が30万円とすると、360万円~1,080万円となる計算です。相場価格にこれほど幅があるのは、営業利益以外の要因も取引価格に影響しているためです。
まとめサイトの売買では、月間営業利益の他にPV数やサイトのジャンル、コンテンツの質、買い手側のニーズなど複数の要因を踏まえたうえで取引価格が決定されます。そのため、どれくらいの価格で売買されるかはまさにケースバイケースといえます。
一般的には「サイトの月間営業利益の1~3年分」が相場感といわれているものの、あくまで目安のひとつとして捉えておくとよいでしょう。
まとめサイトの売却事例
サイトレードでは、実際に多くのまとめサイトの売買を取り扱っています。ここでは、その一例を紹介していきましょう。
事例①女性向けの情報を発信するアフィリエイト収益サイトの売却
子育て・美容・暮らしなど女性向けの情報を発信するアフィリエイトサイトの売却事例です。サイト内には1,000件ほどコンテンツがあり、育児グッズや教育、子供の栄養や食事、女性の美容、サプリメント、フィットネスなど幅広い情報を取り扱っていることが魅力です。
すでにアフィリエイトによって収益が発生しており、複数のジャンルで報酬を得ていることから高値での売却につながりました。
事例②ウイスキーに特化した情報発信サイトの売却
昨今人気が高まっているウイスキーの情報に特化したまとめサイトの売却事例です。現役バーテンダーやウイスキーの資格保有者がコンテンツ制作に関わっており、質の高い記事を保有していることが特徴です。
SNSでのフォロワーを多く獲得していることや、短期間で大きくPV数を伸ばしていることから今後の成長性を評価され、高値での売買が成立しています。
事例③トレンドブログ・芸能情報サイトの売却
芸能人やスポーツ選手に関するトレンド情報のまとめサイトの売却事例です。中古ドメインを使用しており、月30~60記事ほどコンテンツを制作していることが特徴です。
外注ライターを上手く活用すると1日1~2時間の作業で運営ができることが評価され、高値での売買につながっています。
まとめ
手軽に情報にアクセスできるまとめサイトは、サイト売買でも活発に売買されています。売れやすいまとめサイトには、「安定したアクセスがある」「収益化に成功している」といった特徴が共通しています。
今後の成長性が高いサイトや人気の高いジャンルのサイトなどは高値で売却されることもあるため、ぜひ本記事で紹介した特徴を参考にサイト運営に活かしてみてはいかがでしょうか。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』
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