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【2024年版】売買されやすいYouTubeアカウントの条件とは?人気ジャンル5選を解説

この記事のポイント

YouTubeアカウントも条件次第で売買可能。チャンネルコンセプトとジャンルがポイント!

執筆者: 和家 智也

今や小学生男子の「将来なりたい職業ランキング」で上位を獲得するほど広く認知されている「YouTuber」。多くの著名人もYouTubeでの動画配信を始めるなど、YouTubeは広く生活に浸透している動画共有サービスです。

そんなYouTubeのアカウントは、売買の対象としても取引されています。広告収入があるアカウントや再生回数の多いアカウントは高値で売却されることもあるようです。

そこで今回は、売買されやすいYouTubeのアカウントの特徴やジャンルについて解説していきます。

売買されやすいYouTubeアカウントとは?

売買されやすいYouTubeアカウントには、いくつかの共通の特徴があります。以下で詳しく確認していきましょう。

①収益化済みアカウント

売買されやすいYouTubeアカウントの特徴として、収益化が済んでいることが挙げられます。YouTubeの広告収入は誰でも得られるわけではなく、一定の条件を満たしたアカウントでなければ広告収入が発生する「YouTubeパートナープログラム」に登録できません。

YouTubeパートナープログラムの利用資格には、主に以下のようなものが挙げられます。

・有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
・チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
引用:YouTube「YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格

ゼロからYouTubeアカウントを立ち上げて収益を得るためには、試行錯誤しながらチャンネル登録者数や再生回数を伸ばす努力をしなければいけません。その点、収益化ができているYouTubeアカウントを購入すれば、動画アップとともにすぐに収益が上げられるメリットがあります。

②固定ファンがついている

売買されやすいYouTubeアカウントとして、固定ファンがついていることが挙げられます。チャンネル登録者数が多く、固定ファンのいるアカウントは平均再生回数が安定していることから、一定の広告収入が見込めるメリットがあります。

中には、1つの動画がバズることで広告収入を得ているアカウントもありますが、動画コンセプトが飽きられたり、トレンドが去ってしまったりして、広告収入がピークアウトしてしまう可能性もあるでしょう。そのため、買い手にとっては平均的に再生回数が取れているアカウントの方が魅力的といえます。

③顔出ししていない

顔出しアカウントではないことも、売買されやすいYouTubeアカウントの特徴のひとつです。サイト売買を含め、YouTubeアカウントの売買では、「運用の引き継ぎやすさ」が重視されます。どれだけ収益を上げているアカウントであっても、運営者や方向性が変わればチャンネル登録者は気付きます。動画の再現性が低いアカウントであれば引き継いだ後継者が同じように収益を上げられません。

顔出しアカウントでは、配信者個人にファンがついている可能性も高いことから、第三者に運用を引き継ぐことは難しいでしょう。また、動画編集が凝っていたりデザイン力が高すぎたりするアカウントも再現性が低くなるため、買い手から敬遠される要因となります。

買い手がつきやすいYouTubeジャンル5選

YouTubeアカウントには、エンタメ系からスポーツ、料理、ペットなどさまざまなジャンルが存在しています。その中でも買い手がつきやすいYouTubeアカウントのジャンルはどのようなものでしょうか。以下で詳しく紹介していきます。

①ゲーム実況チャンネル

ゲーム実況チャンネルは、YouTube初期から安定して人気があるジャンルです。有名YouTuberや芸能人も多くゲーム実況動画を配信していることから、注目を集めやすいジャンルであることが分かります。

ゲーム実況は動画ネタが豊富にあることや、配信者の顔出しの必要がないことからも売買されやすいジャンルといえるでしょう。

②アニメ・漫画紹介&解説チャンネル

アニメや漫画の紹介・解説チャンネルも、売買されやすいジャンルのひとつです。その時に話題になっているアニメや漫画を取り上げることで一定の再生回数が見込めることから、チャンネルを引き継いだ後も運用が難しいということはないでしょう。

ただし、最近ではアニメ・漫画の考察動画に対する著作権の取り締まりが厳しくなっているため、動画内での取り扱い方には気を付ける必要があります。

③都市伝説・ホラー系チャンネル

都市伝説・ホラー系チャンネルは、熱狂的なファンがつきやすいことから売買されやすいジャンルです。都市伝説・ホラー系チャンネルは、見た人の好奇心が刺激されることや、視聴した後に友人との話題のネタになるといった理由で長く人気があるジャンルです。

特にホラー系については、近年テレビ番組での取り扱いが減少しているため、「YouTubeでなければ見られない」ということも人気の要因かもしれません。

④歴史解説チャンネル

売買されやすいYouTubeアカウントのジャンルとして、歴史解説チャンネルが挙げられます。歴史解説は知的好奇心が満たされることや、学生の試験対策としても活用されやすいことから、幅広い世代に人気のあるジャンルです。

また、歴史解説チャンネルは取り扱う題材が豊富にあるため、「戦国時代に特化したチャンネル」「西洋史に特化したチャンネル」など、さらにジャンルを絞ることで他のアカウントとの差別化を図りやすいことも魅力のひとつです。

⑤生活小ネタ系チャンネル

日常生活の中のさまざまな小ネタを紹介するチャンネルも、売買されやすいジャンルのひとつです。視聴者も空いた時間に気軽な気持ちで見やすいことから、安定して再生回数を稼げる魅力があります。

たとえば科学系の小ネタなど、視覚的に分かりやすいものであれば、日本国内の視聴者に限らず世界中のユーザーが動画を再生してくれる期待もあるでしょう。

ここで紹介した複数のジャンルは、どのチャンネルも顔出しの必要がなく、編集も再現性が高いため、運用の引継ぎがしやすいことが共通しています。つまり、YouTubeアカウントの売買では、登録者数や再生回数と同じくらい「チャンネル運用のしやすさ」が重視されているということです。

YouTubeアカウントの売却方法

YouTubeアカウントの売却を検討する際に気になるのが、アカウントの売却方法についてです。YouTubeアカウントの売買は、主に3つの方法で売買取引が行われています。それぞれ詳しく確認していきましょう。

①個人間で取引する

YouTubeアカウントの売買は、個人間で取引を行うことが可能です。自ら買い手を見つけて、売買価格や引き渡し方法を交渉する流れとなります。

ただし、「途中で連絡が取れなくなる」「チャンネル引継ぎの条件に相違がある」などトラブルに発展してしまう可能性もあるため、一定のリスクがあることを理解しておかなければいけません。

②取引プラットフォームを利用する

YouTubeアカウントの売買には、取引プラットフォームを利用する方法もあります。プラットフォームを通じて買い手を見つけられるメリットがありますが、プラットフォームでは基本的にはマッチングのみのサービスとなります。その後の売買取引の条件のすり合わせや契約のサポートなどはないことが多いため、個人取引と同様にトラブルに発展する可能性が拭えません。

③アカウント売買の仲介業者を利用する

仲介業者を利用することも、YouTubeアカウントの売買の方法のひとつです。仲介業者はSNSアカウント売買以外にもサイト売買などを扱った多くの実績があるため、売買の相場価格や取引のポイントなど豊富な知見を備えています。

また、売買取引も仲介業者を介して行うため、後々トラブルに発展するリスクも低いでしょう。取引で不安な点や分からないことはM&A専門アドバイザーに直接相談できることから、精神的なサポートを受けられるメリットもあります。

サイトレードでは、YouTubeアカウントの売買の相談も受け付けています。YouTubeアカウントの売買を検討されている方は、どうぞお気軽にサイトレードへご相談ください。

サイトレードへのお問い合わせはこちらから

まとめ

YouTubeアカウントの売買では、再生回数やチャンネル登録者数、運用の引継ぎやすさなどが重視されています。中でも、一つのジャンルに特化したチャンネルは、固定のファンも多く買い手にとっては魅力的なチャンネルです。
YouTubeアカウントをいずれは売却しようと考えている方は、記事内で紹介したジャンルやポイントをぜひ参考にしてください。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる