サイト売買コラム
- 買い手目線
【買い手編】サイト売買初心者必見!サイト売買のメリットや注意点とは
この記事のポイント
サイト購入の手続きに不安の多い初心者は、成約実績の豊富なプロの仲介者のアドバイスをもらうことがサイト売買を成功させる秘訣!
2022.01.20
Contents
サイト売買を理解しよう
サイトの購入を検討している初心者の方の中には、サイト売買の流れやメリット、注意点がよく分からないと感じる方も多いのではないでしょうか。サイト売買は取引が成立すると、原則として返却(解約)できない ため、購入を行う前には確認しておくべき点がいくつかあります。
この記事では、サイトを購入する初心者向けのメリットや注意点について紹介していきます。サイトの売却を検討している方にとっても、買い手がサイト購入を決断する際のヒントとなりますので、是非参考にしてみてください。
まずサイト売買の流れを確認しておきましょう。
サイト売買は、当事者同士で直接売買取引を行う方法もありますが、多くはウェブサイトを専門に取り扱う仲介業者を通じて売買取引が行われます。仲介業者にはサイト売買の案件に携わってきたアドバイザーがいますので安心して取引ができます。
サイトの購入を検討する際は、まずサイト売買の専門サイトの案件一覧を閲覧し、売却中の案件情報から購入・交渉したいサイトを選定します。その際には、購入希望額やジャンル、営業収益、月間PVなどの情報を元に購入サイトを絞っていくと良いでしょう。
興味があるサイトや購入を申し込みたいサイトが見つかれば、専門サイトを通じて売り手に交渉を申し込みます。その後、売却サイトのURLや運営情報の開示を依頼し、質問や確認を行い、取引価格や条件などが合致すれば売買取引が成立となります。売買取引は専門サイトに在籍している仲介アドバイザーを通じて行うため、契約書の作成をサポートしてもらえることもメリットです。当然ながら、購入したい条件と合わないと感じたら商談を取りやめることも可能です。
サイト売買は、良いサイトを購入できれば安定した収益を上げることも可能ですので、新規事業の立ち上げや広告ビジネスでの副業を検討されている方も是非参考にしてください。
売買取引を行うことで得られるメリットもありますが、いくつかの注意点もあります。以下の項目で詳しく確認していきましょう。
サイト売買のメリットとは
サイト売買によってどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここからはサイトの買い手側に生じるメリットについて3つ紹介していきます。
①サイト立ち上げやユーザー獲得の手間がかからない
サイト売買では既に運営されているサイトを購入するため、サイトの立ち上げの手間がかかりません。サイトの立ち上げには多くの時間とコストが必要となりますが、既に収益を上げている既存のサイトを購入することで、サイトの立ち上げにかかる手間を省略できるでしょう。
また、サイトの固定ユーザーや会員もそのまま引き継げるため、サイト立ち上げ時のユーザー獲得にかかる労力がかかりません。当然サイト購入後もユーザーを囲い込むための努力は必要となりますが、ゼロの状態からユーザーを獲得する手間が省けるのは大きなメリットといえます。
既存サイトを購入することで省略できるのは手間だけではありません。サイト売買ではサイト立ち上げにかかるコストを削減できるのも大きな魅力です。
サイトの立ち上げには、初期構築のためのサイト制作費用やシステム開発費用 、その他外注費や人件費も発生するでしょう。サイト売買では既に運営が軌道に乗っている サイトを購入するため、初期構築にかかる費用やマーケティングにかかる費用が削減できるメリットがあります。
②既存サイトの収益アップにつながる
サイト売買は、購入するサイトを的確に選ぶことで自身が運営する既存サイトの収益アップにもつながる期待があります。
たとえば買い手側が、健康食品の通販サイトを運営していたとします。そこにアクセス数や集客力のある健康関連の情報サイトを購入することができれば、既存の通販サイトへ誘導するスムーズな流れを作れます。単独運営では収益を得られなかった通販サイトでも、 買収したサイトから送客ができる仕組みを作ることで 収益を生み出す相乗効果(シナジー効果)が期待できるでしょう。
したがって、サイトの購入を検討する際には、ただ月間PVや営業利益が大きければよいというわけではなく、自分が運営する既存サイトとの間に親和性やシナジーがあるかについても検討する必要があるといえます。
③購入後すぐに収益が見込める
既存サイトを購入するメリットとして、購入後すぐに収益が上がることもメリットの一つです。新規でサイトを構築した場合、安定した収益を上げるようになるまで少なくとも1年はかかると言われています。サイトの初期構築にかかったコストを回収するのにも相当な時間がかかるでしょう。
一方、サイト売買では、すでに収益を上げているサイトを購入することで、その月からすぐに収益を受け取ることが可能です。サイトの初期構築にかかるコストを抑えながら、買収後すぐに収益が上げられる点は買い手にとって大きいメリットといえるでしょう。
サイト売買時の注意点
サイト売買ではこれまで紹介してきたようなメリットが得られますが、同時にいくつかの注意点も存在しています。ここからはサイト売買を行う際の注意点を4つ紹介していきます。
①収益・アクセス数をしっかりと確認する
購入するサイトを選定する際には、サイトの収益やアクセス数が正確なものであるかを必ず確認しましょう。サイト提示された収益をそのまま信用して購入したところ、全く収益が上がらないサイトだったということでは取り返しがつきません。サイトを買収する際には、サイト売買のプロである仲介会社を通じて、少なくとも直近1年分の収益・アクセス数を提示してもらうなど、正確な数字を把握することに努めましょう。
またサイト売買の専門である「サイトレード」では、購入までの流れの中で「デューデリジェンス(買収監査)」が行われます。デューデリジェンスとは売買の対象であるサイトの売却金額とサイトの価値が見合ったものであるかを第三者が査定する仕組みを指します。これによって、買い手側は事業やシステムに実態があるかを確認し、サイトの購入金額が相応であるかを確認できるでしょう。
②サイト売買専門の仲介業者を利用する
サイト売買は個人間や企業間などで直接取引をすることが可能です。しかし仲介業者を挟まない取引では、騙されて契約をしてしまったり、契約後の引継ぎで音信不通となったりという多くのリスクがあります。またサイトの買収を検討していても、本当に欲しいサイトを見つけられないといったこともあるでしょう。
一方、サイト売買専門の仲介業者を利用することで、多くの売り手からサイトを選定でき、契約書の締結まで全面的にサポートしてもらえる、といったメリットが得られます。仲介業者を利用することで手数料は発生しますが、スムーズな取引を行う上でそれ以上の価値があると考えられるでしょう。
③サイト移転が必要となることもある
買収したサイトは、ドメインの移管が必要となります。サイト売買が完了すればそれで終わりというわけではなく、「自分でサーバーを準備→現行サイトのバックアップを取る→新サイトに移転」といった工程が必要となる場合があります。サイト売買を初めて行うという初心者の方には、少々手間がかかると感じることもあるでしょう。
新サイトへの移転の作業は、サーバーやシステムに詳しくないと難しいものです。不安がある場合はプロへの外注を検討しなければいけません。
サイトレードのような仲介業者を通して取引を行った場合は、サイト売買後も引き継ぎに関するアドバイスが受けられます。初心者の方でサイト売買の工程に不安があるという方は仲介業者を利用するとよいでしょう。
また売買の際の契約内容によっては、ドメインの移管とサーバーの名義変更だけでサイトを引き継げる場合もあります。ケースバイケースになりますので案件ごとに確認をしましょう。
④サイト売買後の運営体制を整える
サイト売買を行った後もユーザー獲得のため 運営努力が求められます。サイトを買収したあとにそのまま放置しておくだけでは、安定した収益は得られません。
たとえば、情報サイトでは買収後も収益を維持していくために、継続した記事投稿や細かなメンテナンス作業などが必須となります。投稿記事についてはクラウドソーシングサービスなどで外注することを検討しても良いかもしれません 。
またECサイトの買収では、SEO対策や集客方法を強化する、新しい取引先や販路を獲得するといった努力も求められます。
サイト売買を検討している方でサイト運営の経験がないという方は、売り手との面談やヒアリングを行って運営に必要な知識や作業量を確認し、あらかじめ買収後の運営体制まで計画しておくとよいでしょう。
サイト売買のメリットやリスクを理解することが第一歩!
今回の記事ではサイト売買のメリットや注意点を紹介してきました。サイト売買は既に収益を上げているサイトを買収することで、初期構築にかかるコストを削減できる、すぐに収益を得られるといったメリットがあります。
一方で売買の際のデータの正確性を確認する、サイト買収後の運営体制を整えるなど、いくつかの注意点も存在します。
サイト購入の手続きに不安の多い初心者の方は、正しい知識を得ることや仲介サービスなどを利用することがサイト売買を成功させる秘訣といえるでしょう。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』
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