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Webメディアのマネタイズ方法8選。すぐに始められる方法とは?

この記事のポイント

アクセス数があるWebメディアならすぐ収益化を狙える方法がたくさんある!

執筆者:和家 智也

Webメディアのマネタイズ方法には、アフィリエイトやアドネットワークなど多くの種類があります。メディアの収益化を目指す際は、どの方法で収益化を行うかよく考えることが大切です。本記事では、Webメディアのマネタイズ方法の種類について紹介していきます。

個人でもできるWebサイト収益化の手法

個人でも取り組めるWebメディアのマネタイズ方法として、主に次の8種類が挙げられます。

・アフィリエイト
・アドネットワーク
・コンテンツ販売
・ドロップシッピング
・マッチングサービス
・ネイティブ広告
・自社製品・サービスの販売
・サブスクリプション

それぞれ概要を確認していきましょう。

①アフィリエイト

アフィリエイトとは「成果報酬型広告」と呼ばれるもので、自分のWebメディアの広告経由で商品が買われると、その成果に応じて報酬が受け取れるものです。

個人のメディア運営者にも人気の方法ですが、Webメディアに訪れる人のニーズを満たす商品を取り扱う必要があるため、しっかりと戦略を立てて取り組まなければなりません。

②アドネットワーク

アドネットワークとは、複数のWebメディアに対して一括で広告を配信するサービスです。代表的なアドネットワークに「Google AdSense」があり、日々のネットサーフィンで目にすることも多いでしょう。

アドネットワークに承認されると、自社メディアに広告が掲載され、広告の表示回数やクリック回数に応じて収益が入ります。

③コンテンツ販売

コンテンツ販売とは、セミナー動画や有料記事の販売など、買い切りタイプのデジタルコンテンツを販売する手法です。現物の商品を販売するビジネスと違って、在庫を抱える必要がありません。

発送・返品対応などがないのも嬉しいポイントですが、「お金を払って買ったのに有益な情報がなかった」といった不安を招かないよう、顧客のニーズを満たすコンテンツを作ることが求められます。

④ドロップシッピング

ドロップシッピングとは、在庫を抱えずに商品を販売するマネタイズ方法です。利用者から注文が入るとメーカーから直接商品が発送されるため、販売側が在庫管理を行う必要がありません。

一般のECサイトと比べて開業のハードルが低いため、「いきなり大量の在庫を仕入れるのは抵抗がある」と感じる人にも向いている手法です。

⑤マッチングサービス

ユーザー同士のニーズを引き合わせるマッチングサービスもマネタイズ方法のひとつです。マッチングサービスでは、利用者から仲介料や利用料を受け取ることで収益化を行います。

たとえば、「飲食店の情報を見つけるサイト」や「宿泊施設を見つけるサイト」など、さまざまなサービスが考えられます。ただし、ユーザー同士のニーズをマッチングさせるプラットフォームが必要となるため、個人で取り組む場合はサービスの構築に一定のリソースを割かなければなりません。

⑥ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、通常のWeb記事のような形で広告を出すマネタイズ方法です。

アフィリエイトやアドネットワークは一目見ただけで広告と分かるものが掲載されますが、ネイティブ広告はWebメディアのコンテンツの一部のように広告が掲載されます。もちろん「PR」や「広告」といった文言もきちんと掲載されますので、利用者が誤解する心配はありません。

⑦自社製品・サービスの販売

Webメディアで自社製品やサービスの魅力を訴求する方法もマネタイズのひとつです。記事の流れから上手く商品へと誘導することで、商品の購入者やサービスの利用者増加が狙えます。

ただし、現在自社製品やサービスがない場合は、まず商品の選定から始めなければならないため、個人で取り組むには少し手間がかかる手法かもしれません。

⑧サブスクリプション

Webメディアは、サブスクリプション形式を導入してマネタイズする方法もあります。たとえば、「月額〇円ですべての記事を読み放題」、「月額〇円で会員限定のメルマガ配信」など月額制を用いる手法です。

サブスクリプション形式は会員数がそのまま収益に直結するため、収益額に見通しがつきやすい点もメリットのひとつです。

すぐに始められる収益化

「すぐに収益化を狙いたい」という場合は、「アフィリエイト」「アドネットワーク」「コンテンツ販売」「ドロップシッピング」の4つのマネタイズ方法がおすすめです。それぞれくわしく解説していきましょう。

アフィリエイトで収益化する方法

成果報酬型のアフィリエイトは、初心者でも取り組みやすいマネタイズ方法です。アフィリエイトで収益化を狙う際は、どのプロバイダーを利用するかもよく考えなければなりません。

ここでは、大手プロバイダーの3社を紹介しましょう。

【バリューコマース アフィリエイト】
https://www.valuecommerce.ne.jp/

バリューコマースアフィリエイトは、日本で最初に立ち上げられたアフィリエイトプロバイダーです。累計広告主数は7,800社以上、累計登録サイト数も94万サイトを超えているため、初めてアフィリエイトに取り組む人でも安心して利用できます。

【楽天アフィリエイト】
https://affiliate.rakuten.co.jp/

楽天アフィリエイトは楽天グループが提供するプロバイダーです。アフィリエイトは成果報酬型ですので、利用者が商品を購入してくれなければ収益が見込めません。

その点、多くの人が利用する楽天グループのサービスや商品の広告を掲載できるのは嬉しいポイントです。

【A8.net】
https://www.a8.net/

A8.netは、複数のサービスの中から掲載する広告を選べることが特徴。広告はYouTubeやInstagramにも掲載できるので、SNSを運用している人でもアフィリエイトによる収益を狙えます。

個人の会員の中には1ヶ月で数百万円の収益を上げる人もいるため、使い方によっては大きな収益を得ることも可能です。

アドネットワークで収益化する方法

アドネットワークで収益化を行うためには、会員登録および審査を受ける必要があります。

審査内容はアドネットワークごとに異なっており、「Google AdSense」のように比較的厳しい水準が設けられているものもあれば、簡易な審査のみで広告を掲載できるものもあります。

どのアドネットワークを利用するかは、審査基準などを比較したうえで決めるとよいでしょう。

【AnyManager(FourM)】
https://corp.fourm.jp/anymanagerforweb

コンテンツ販売で収益化する方法

コンテンツ販売で収益化を狙うためには、まずどのようなデジタルコンテンツを販売するかよく考える必要があります。前述のように、ユーザーからのクレームを招かないためには、ユーザーのニーズを満たすような質の高いコンテンツを作成しなければなりません。

また、誤った情報の提供もユーザー離れにつながるため、しっかりとファクトチェックを行うことが大切です。

ドロップシッピングで収益化する方法

ドロップシッピングを始める際は、「DSP」と呼ばれるプロバイダーへ登録を行います。その後、ネットショップを開設し、販売したい商品を掲載するだけで事業をスタートできます。

通常のECサイトのように在庫を仕入れたり、商品の画像を撮影したりする手間がかからないので、「すぐに収益化を狙いたい」という人におすすめのマネタイズ方法です。

収益化後のメディア売却相談に関して

収益化に成功した後は、Webメディアを売却することで利益を得る方法もあります。サイトレードでは、専門アドバイザーによる専任担当制でサイト売買をサポートしております。

サイト売却をご検討の場合は、どうぞお気軽にご連絡ください。

サイトレードへのお問い合わせはこちらから

まとめ

Webメディアの収益化はアフィリエイトやアドネットワークが一般的ですが、それ以外にもコンテンツ販売やドロップシッピングなど多くのマネタイズ方法があります。

中には、すぐ収益化を狙える方法もありますので、ぜひ自社メディアに取り入れられる方法はないか検討してみましょう。

執筆著者 和家智也(わけともや)

執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事

筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる