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切り抜きチャンネルの売買がアツい!?売却までに重要なポイント
この記事のポイント
切り抜きチャンネルを高値で売却するには「素材の選定」「収益化の有無」に加え「配信者の公認」が必須!
2022.11.26
執筆者:和家 智也
YouTubeの切り抜きチャンネルは、手軽に配信内容をチェックできる点から人気を集めているジャンルのひとつです。人気配信者の切り抜きチャンネルは安定した再生回数を稼ぎやすいことから、最近ではアカウントの売買も活発に行われるようになりました。そこで本記事では、切り抜きチャンネルの売買が注目を集めている背景や、売却時のポイントについて解説していきます。
Contents
そもそも切り抜きチャンネルとは?
「切り抜きチャンネル」とは、YouTuberやVtuberの配信動画の一部を切り抜いたものをアップするチャンネルのことを指します。
配信者本人のチャンネルにもアーカイブ動画は残されているものの、中には数時間にも渡る配信動画もあり、「面白いところだけを見たい」「大まかな内容だけを確認したい」という視聴者も少なくありません。
そこでアーカイブ動画の一部だけを切り抜き、字幕や効果音、エフェクトなどを付けて公開しているのが切り抜きチャンネルです。視聴者は、ポイントだけを抑えて短時間で内容が把握できることから、現在YouTubeで人気を集めているジャンルのひとつです。
切り抜きチャンネルの売買が盛り上がっている?その背景とは
視聴の手軽さから人気を集めている切り抜きチャンネルですが、最近ではアカウントの売買も活発に行われています。その要因として、次のようなものが挙げられます。
・安定した再生回数や収益を稼ぎやすい ・動画の編集に手間がかからない ・動画のネタに困ることがない |
それぞれ詳しく解説していきましょう。
(1)安定した再生回数や収益を稼ぎやすい
人気YouTuberの切り抜き動画では、再生回数を稼ぎやすく固定ファンがつきやすいメリットがあります。自分で動画を作成してアップする場合、まずは固定ファンの獲得から始めなければいけません。安定して収益を得られるようになるまでは、大変な手間と時間がかかるでしょう。
その点、切り抜きチャンネルであれば、配信者本人のファンが流入してくるため、安定した再生回数を期待できます。チャンネルから得た収益は配信者本人と分配することになるものの、一定の再生回数が稼げるチャンネルは安定した収益が入ってくるメリットがあります。
また、「エフェクトが上手い」、「字幕の出し方が面白い」など、切り抜き動画自体に付加価値があれば、切り抜きチャンネルにも固定ファンがつくことがあり、より安定した収益を得ることも可能です。
(2)動画の編集に手間がかからない
切り抜きチャンネルは、動画の素材が既にあることから、編集作業に手間がかからないこともメリットのひとつです。視聴者に動画内容を分かりやすく伝えるための字幕やエフェクトを付ける必要はありますが、自ら動画を撮影して編集する手間に比べれば、それほど大変な作業ではありません。
また、切り抜き動画の作成は外注することもできるため、チャンネルによっては「動画編集に手間をかけずに収益を得る」ということも可能です。
(3)動画のネタに困ることがない
切り抜きチャンネルは、動画のネタに困らないのも魅力のひとつです。YouTuberやVtuberが配信を続ける限り、切り抜きの素材が提供されるため、「動画のネタを考えなくちゃ」と思案することもありません。
YouTubeで人気を保つためには、視聴者を楽しませる工夫が大切ですが、切り抜きチャンネルではそうした創意工夫に手間がかからないことも大きなメリットです。
切り抜きチャンネル売却のポイント5選
切り抜きチャンネルを売却するときには、次の5つのポイントが重要となります。
・配信者から公認を受けている ・切り抜く素材に人気がある ・収益化に成功している ・運用体制を引き継げる ・収益額を正確に開示している |
それぞれ詳しく解説していきましょう。
(1)配信者から公認を受けている
切り抜きチャンネルを運営する大前提として、配信者本人から公認を受けることが必要です。無断で切り抜き動画を作成しているチャンネルは、著作権侵害でチャンネルをBANされる可能性があり、アカウント売買後にトラブルへ発展する恐れがあります。
買い手側にとっては、公認の有無がチャンネルを選定する最初の基準でもあり、「公認がないチャンネルは買い手がつくことはない」といってもよいほどです。
(2)切り抜く素材に人気がある
切り抜きチャンネルの売買では、切り抜く素材となる配信者の選定も重要なポイントです。人気のYouTuberは既に多くの切り抜きチャンネルがあることから、参入が遅いとなかなか再生回数を稼げません。
大切なのは、「今後伸びそうなYouTuberに先行して目を付けておく」ということです。人気YouTuberほどの競合チャンネルがないため一定の再生回数を狙えるうえに、先行優位を取れるメリットもあります。
もっとも、現在は多くのYouTuberがいることから将来性のある配信者を見つけるのも簡単なことではありませんが、トレンドや話題性などを踏まえながら素材を選定することがおすすめです。
(3)収益化に成功している
切り抜きチャンネルの売買では、収益化に成功していることも大切なポイントです。
YouTubeでの収益化には複数の条件が定められていますが、その中のひとつに「動画の総再生時間が直近の12ヶ月間で4,000時間以上ある」という条件があります。切り抜き動画は比較的短い動画が多いことから、4,000時間以上の再生時間を稼ぐためには大変な労力がかかります。
その点、すでに収益化に成功しているチャンネルであれば、買い手は購入後すぐに収益をあげることが可能です。収益化までのハードルが高い切り抜きチャンネルでは、売買時に収益化の有無を重視する買い手も多く見られます。
(4)運用体制を引き継げる
運用体制の引継ぎも売買で大切なポイントです。切り抜きチャンネルは属人性が低いことから、比較的運営を引き継ぎやすい特徴がありますが、実際どのようにチャンネルが運営されているかは買い手の関心が高い点です。
例えば、動画編集を外注している場合は、「外注先も紹介して引き継げる」という点もアピールしましょう。自分で編集している場合は、作業の手順や気を付けている点を整理してマニュアルを作成しておくこともおすすめです。
(5)収益額を正確に開示している
切り抜きチャンネルを売買する際は、収益額を正確に開示することも重要です。特に、切り抜きチャンネルは配信者と収益を分配(折半)する特徴があることから、「折半前の収益なのか、折半後の収益なのか」といったことは誤解のないように伝えましょう。
また、動画を外注している場合は、1本あたりのコストも伝えておくと、買い手側も収益のイメージがつきやすくなります。その他、チャンネルの登録者数や平均視聴回数などのデータは必ず正確に開示することを意識しましょう。
切り抜きチャンネルの売買相談も受付中
サイトレードでは、サイト売買のご相談以外にYouTubeの切り抜きチャンネルの売買のご相談も受け付けています。既に購入希望者・売却希望者どちら側からもご相談を頂いており、成約のしやすさも当サービスの魅力のひとつです。
YouTubeの切り抜きチャンネルの売買を検討されている方は、ぜひお気軽にサイトレードへご相談ください。
まとめ
現在、YouTubeの切り抜きチャンネルは、再生回数・収益が安定して稼ぎやすい点や動画編集に手間がかからないことから、売買の対象としても人気を集めています。
切り抜きチャンネルをより高値で売却するためには、「素材の選定」や「収益化の有無」などのポイントを押さえながらチャンネルを運営することが大切です。また前提条件として、「配信者の公認」も求められます。ぜひ本記事で紹介したポイントをチャンネル運営に取り入れてみてください。
執筆者: M&Aアドバイザー 和家 智也(わけ ともや)
株式会社ゼスタス 代表取締役/早稲田M&Aパートナーズ株式会社 代表取締役
一般社団法人日本サイトM&A協会 代表理事
筑波大学第三学群基礎工学類卒業。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修士課程修了(MBA)。2006年、サイトM&A専門仲介事業『サイトレード』を立ち上げる。2017年、第11回M&Aフォーラム賞 選考委員会特別賞を受賞。著書『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』
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