サイト売買成功レポート

成功事例と失敗事例からM&A体験談まで、サイト売買市場を開拓し、サイトレードを立ち上げてきた当社代表執筆によるフジサンケイビジネスアイの「サイト売買・M&A市場」の連載記事をご覧ください。

第1回 サイト売買市場の健全な成長を

第1回 サイト売買市場の健全な成長を

「サイト売買」市場が拡大している。企業がウェブ事業の拡大や、ウェブ事業の選択と集中のための事業戦略としてサイト売買を活用している。サイト売買は、ウェブサイト(商用ホームページやネットショップ)のみを売買する。M&A(企業の合併・買収)と同じ手法だが、企業全体を売買するのではなく事業の譲渡になる。インターネットの普及に伴い、ウェブサイトやネットショップに価値を見いだす人が現れ、ウェブサイトが新たな資産となった。そこで売り手と買い手によって売買される市場が誕生したわけだ・・・(続きを読む)

第2回 サイトを買えば時間が買える

東京や大阪などの首都圏を中心に広がっていたサイト売買市場がここ数年、地方に拡大し、北海道から沖縄まで至る所で取引されるようになった。2014年に私のところに寄せられたサイト売買の相談件数は前年に比べ30%以上伸びている。インターネットやホームページは地方の中小企業にとっても欠かせないツールであり、どんな業界や業種でもウェブサイトが必要になっている。日本サイトM&A協会の会員で仲介事業を行っているインターコネクト(愛媛県松山市)の酒井一樹社長は「とくに地方では、東京などに後れを取っている企業が多く、時間を買う目的で自社に有益なウェブサイトを買収できれば、魅力的かつ合理的な戦略手段になる」という・・・(続きを読む)

第3回 サイト売却背景 若手社長「挑戦の糧に」

私が社長を務めるゼスタスは、サイト売買マッチングサイト「サイトレード」を運営している。数千社単位の企業が集まり、情報をやり取りし、売買交渉を行っている。サイトを買う側は、時間を買い、事業リスクを減らすのが主な狙いだ。一方、ウェブサイトを売りたい企業が増えているのはなぜか。そこには、ウェブサイト売買市場ならではの理由と面白さがみえてくる。ウェブサイトは会計上、無形固定資産になる。不動産などの有形固定資産とは違い、プログラムの技術さえあれば、いくつでも簡単に作れてしまう。そのため、安易に作って増えすぎてしまったウェブサイトを運営するにあたり、経営資源である人・モノ・カネ・情報が分散してしまい、ある時点を境に整理を迫られることがある・・・(続きを読む)

第4回 売れる鍵は「利益・アクセス数・成長」

売却ウェブサイトの中には、売れやすい案件とそうでない案件がある。売れやすい案件、実際に売れている案件をみると、(1)利益が出ている(2)アクセス数や会員数が多い(3)成長市場をターゲットにしている-という3つの共通点がある。これらの共通点を具体的に解説しよう。まず、利益が出ているウェブサイトは、どんな事業を買収するにしても当てはまる。黒字の事業と赤字の事業があれば、明確な目的がない限りわざわざ赤字の事業を好んで買う人はいない・・・(続きを読む)

第5回 サイト買収後の運営に落とし穴

ウェブサイト売買という新しく、成長している市場では、必ずしも「買って得をした」「売ってもうかった」という良い話ばかりではない。事業を売買すれば、数百万円から数億円というお金が動く。売り手は、愛情を注いで育ててきたウェブサイトを手放すことになるため、しっかり運営を継続してくれる買い手かどうかを見極める。一方、買い手は事業拡大を目的としてウェブサイトを手に入れる代わりに多額のお金を支払うため慎重に結論を下す。しかし、それでも失敗は生じる・・・(続きを読む)

第7回 トラブル防ぐ事業譲渡契約書

ウェブサイトの売買は「事業譲渡」という手法が多い。譲渡対象物には何が含まれるのか、代金はいつ支払うのか、譲渡実行日はいつなのか、引き渡し方法はどうするのか、お互いが守るべき義務にはどのようなことがあるのかなどを売り手と買い手で合意し、事業譲渡契約書にまとめる。この契約書に抜けや漏れがあると、後でもめ事になってしまうので注意を要する。実績のあるサイト売買仲介者であれば、過去の経験からトラブルになりそうなことを前もって事業譲渡契約書に盛り込むようアドバイスができる。しかし・・・(続きを読む)

第8回 サイト売買拡大で資産流動化加速

ウェブサイトの売買市場は、着実に拡大している。今後、この市場はどう成長し、どのような変化が起こるのだろうか。私は、(1)ウェブサイトの売買が経営戦略の一つの手段として浸透する(2)売買仲介者が全国各地で増え、人と情報がネットワーク化される(3)ウェブサイトのヘッドハンティングが身近に起こり、ウェブサイトという資産の流動化が起こる-という3つの変化を予想している。まず、ウェブサイトの売買が経営や事業の戦略の一つとして、より浸透するだろう。ウェブサイトの売買は・・・(続きを読む)